2014年6月14日(土)

今夏開催「ヨコハマトリエンナーレ2014」~作品が創り上げる1冊の本

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アバター画像 田村 里佳

-早く行きたくなってきました。他にも見どころはありますか?

武井:2つ目の序章となる芸術のごみ箱という意味の作品<<アート・ビン>>では、一般の方から芸術の失敗作を募集します。高さ7メートル程の大きなごみ箱で、まわりは透明の板で覆われています。この中に芸術作品の失敗作を投げ入れる、というパフォーマンスが行われます。
また、「忘却」をテーマで集められた作品の中には、すでに亡くなられた作家の作品も多くあり、結果として20~21世紀の美術史の流れが伝わる展覧会となっています。そちらも見どころです。

-物語に、ゴミ箱に、美術史の歴史めぐり、もりだくさんですね。これって、1日でまわりきれますか?

瀬戸:美術館と新港ピアであれば、1日でまわれます。連携セット券は、創造界隈拠点連携プログラム「BankART Life IV」及び「黄金町バザール2014」にも入場できます。1会場1日有効なので、違う日にちで見ることもできます。

-連携会場?たしかに、主会場以外にも、いろいろな場所で関連イベントが予定されていますね。

瀬戸:初黄・日ノ出町地区はじめ、BankART Studio NYK、急な坂スタジオ、象の鼻テラス、ヨコハマ創造都市センターとは、特に連携を深めて、まち全体でトリエンナーレを盛り上げていきます。この5拠点では創造界隈拠点として、アーティスト、クリエイターが活動しています。
通年、アートを通したまちづくり活動をしていて、トリエンナーレの年には連携して活動をします。それぞれの拠点にはディレクターがいるので、主会場であるヨコハマトリエンナーレ2014のテーマとは異なる、拠点それぞれのテーマを企画しています。

ポスター

ポスターのヴィジュアルデザイン
版と版画で対になっている。白いイメージの、一見真っ白な余白には“版を彫る”という膨大な手作業のあとがかすかに残っている。他方、イメージの元となる版は、その彫る行為を際立たせるものとして存在する。見えているものの裏に膨大な仕事がある、ということを表現。

-「ヨコハマトリエンナーレ2014」はどんな人におすすめの展覧会なのでしょう。

瀬戸:アートに普段関心のある方も、ない方も、みなさんに来ていただきたいと思っています。トリエンナーレだけでなく、横浜というまちを巡って、楽しみながらアートに触れていただきたいです。また、これをきっかけにアートに興味を持っていただければ嬉しいですし、横浜というまちに興味を持って、また別の機会にきていただけることにつながるのものうれしいですね。

武井:作品をすべて理解することが重要ではないと考えています。わからなくていいと思うんです。横浜トリンナーレに来たことが、モノの見方とか、考え方、そういったものを変えるきっかけになれば嬉しいです。展覧会を楽しむためのイベントやワークショップも随時実施しているので、それに参加して、自分なりの楽しみ方を見つけるのもおすすめです。

 

*事業名の総称および組織名は「横浜トリエンナーレ」(横浜=漢字表記)、第5回展の事業名は「ヨコハマトリエンナーレ2014」(ヨコハマ=カタカナ表記)となります。
※横浜創造都市政策:2004年策定。「港を囲む独自の歴史や文化」を活用し、芸術や文化のもつ「創造性」を活かして、都市の新しい価値や魅力を生み出すことを目的とした取組
※創造界隈拠点:横浜臨海部の歴史的建造物や倉庫、空きオフィスなどを創造的活動の場に転用し、その活動を発信する拠点施設

ヨコハマトリエンナーレ2014
「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」
アーティスティック・ディレクター 森村 泰昌

会期 :2014年8月1日(金)~11月3日(月・祝)
休場日:第1・3木曜日
時間 :10:00~18:00 ※8月9日、9月13日、10月11日、11月1日は20時まで開場(入場は閉場30分前まで)
主会場:横浜美術館、新港ピア(新港ふ頭展示施設)
主催 :横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会

●リンク
ヨコハマトリエンナーレ2014 http://www.yokohamatriennale.jp/
横浜市文化観光局 http://www.city.yokohama.lg.jp/bunka/
横浜美術館 http://www.yaf.or.jp/yma/index.php

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この記事の著者

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田村 里佳

1984年生まれ。愛知県名古屋市出身。横浜市在住。大学卒業後、食品メーカーで広報やマーケティングに携わる。もともと書くことが好きだったこともあり、ライター講座に通ったことをきっかけに7年間の勤務を経てフリーライターに転身。

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