2017年2月1日(水)

横浜港、官民連携による国際クルーズ拠点を形成する港湾に選定!

国土交通省が進めている「官民連携による国際クルーズ拠点形成」の仕組みの創設の港湾として、横浜港の他6港湾が選定。大さん橋と新設される新港地区客船ターミナル(仮称)の両方で、「飛鳥Ⅱ」と「ダイヤモンド・プリンセス」を同時に見られる日が近づく。

国土交通省が進めている「官民連携による国際クルーズ拠点形成」の仕組みの創設の港湾として、横浜港が「官民連携による国際クルーズ拠点」を形成する港湾に平成29年1月31日付で選定された。

国土交通省は、「我が国港湾へのクルーズ船の寄港が急増するなか、民間による投資と公共による受け入れ環境の整備を組み合わせた新たなプロジェクトスキームにより、国際クルーズ拠点の形成を図る」としていて、昨年10月から12月に「官民連携による国際クルーズ拠点形成計画書(目論見)」を募集。

応募のあった6港湾すべてを、学識経験者等で構成される「官民連携クルーズ拠点形成検討委員会」において評価を経て選定した。選定された6港湾は、横浜港、清水港(静岡県)、佐世保港(佐世保市)、八代港(熊本県)、本部港(沖縄県)、平良港(宮古島市)。

記者発表資料横浜市港湾局客船事業推進課 記者発表資料より

横浜市港湾局の記者発表資料にあった、横浜港の「官民連携による国際クルーズ拠点形成計画」の概要によると、ラグジュアリーな小型客船から超大型客船まで、あらゆるタイプの客船の受入れとニーズに対応するとしたうえで、

  1. メインターミナルである既存の「大さん橋国際客船ターミナル」
  2. 新たな客船ターミナルを整備する「新港ふ頭」
  3. 自動車専用船岸壁を活用し超大型客船を受入れる「大黒ふ頭」

による各バースの特性を生かし、多種多様な客船の受入れとニーズに対応する総合国際クルーズ拠点の形成を目指すという拠点形成にあたる基本的な考え方を示している。

横浜市と連携するクルーズ船社は、大さん橋を母港にしている「飛鳥Ⅱ」を運行する郵船クルーズ株式会社と、外国客船「ダイヤモンド・プリンセス」のカーニバル・コーポレーション&PLC。

ダイヤモンド・プリンセスのカーニバル社は、整備中の11万トン級対応の新港埠頭9号岸壁に、屋根付き通路を整備。新設が予定されている旅客ターミナルビルと合わせ、新たな国際ターミナルが誕生することになる。

投資を行うカーニバル社は、岸壁の優先的な使用をできることになるが、カーニバル社が使用しない日については他の船社も使用することができる。

運用開始は平成31年(2019年)で、寄港回数年間150回を目標。平成37年(2025年)には目標を200回としている。

既存の大さん橋国際客船ターミナルと、新設される新港地区客船ターミナル(仮称)の両方で、「飛鳥Ⅱ」と「ダイヤモンド・プリンセス」を同時に見られる日がくることになる。

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