2014年6月4日(水)

【関内歴史めぐり】歴史も学べて夜景も楽しめる横浜税関「クイーン」

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密輸の記録取り締まった麻薬・拳銃などの密輸の記録
税関職員制服明治時代の税関職員制服

「(展示室には)年間約7万人の方が来場します。特に、小中学校や高校、地元の警察など、新入生が入る4月は見学者が多いですね」と話すのは、取材日に説明員をしていた横浜税関OBの男性。日替わり交代の説明員は、「クイーン」はもちろん、横浜港や関内の歴史に詳しい人が選ばれているという。

「クイーンは税関ですから、やっぱり海から眺めるのが素敵ですよ。大桟橋もいいですが、ベイブリッジからが特におすすめです。道路を挟んで向かい側の高架歩道の山下臨港線プロムナードに行けば、正面から見ることができますよ」と教えてくれた。海側からは、天気が良ければ海に映る逆さの「クイーン」を見ることもできる。

クイーンの塔④逆さのクイーン(写真提供:横浜税関HP)

その町の歴史を知ることは、今の町を知ること。「クイーン」に足を運んで、歴史を学びながら、横浜らしい景観を楽しんでみては?

 
※横浜三塔 ~キング、クイーン、ジャック~

横浜三塔は、それぞれ神奈川県庁=キング、横浜税関=クイーン、横浜市開港記念会館=ジャックという愛称がついている。外国から来た船乗りたちが海から見える横浜三塔を見て、トランプのカードになぞらえて名づけた、といわれている。

当時は他に高い建物がなく、この三塔が海から目立っていたそう。
キング・クイーン・ジャックが、地上から同時に見える場所で横浜三塔を眺めると願いがかなう、という都市伝説もある。

 

【横浜税関アクセス】

横浜市中区海岸通1-1

・横浜駅東口バス乗り場から26系統バス「横浜税関前」下車 徒歩1分
・みなとみらい線日本大通り駅下車 徒歩3分
・JR京浜東北線・市営地下鉄関内駅下車 徒歩15分

【横浜税関資料展示室】

開館時間:10時~16時(5月~10月は10~17時)
入場料:無料

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この記事の著者

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田村 里佳

1984年生まれ。愛知県名古屋市出身。横浜市在住。大学卒業後、食品メーカーで広報やマーケティングに携わる。もともと書くことが好きだったこともあり、ライター講座に通ったことをきっかけに7年間の勤務を経てフリーライターに転身。

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