関内新聞

かわたれ時が絶景 秋のベイブリッジ

かわたれ時。

それはまだ夜の余韻が残り、明るくなりきっていない明け方の時間帯をいいます。

9月も後半に入り、季節は秋へとシフトしていますが、日の出時刻も1ヶ月前と比べて30分近く遅くなっています。

秋の夜長は風情があっていいものですが、このあと冬に向けてさらに日は短くなる一方。
真夏には4時台に明けていた夜が、年末年始の頃には7時前まで続き、暗闇が長くなります。

太陽は大まかに言えば東から昇って、西に沈むわけですが、季節によって昇る方角も沈む方角も少しずつ変化しているので、朝日がみえる場所もいつも同じではありません。

たとえば、春分の日と秋分の日の朝日は真東から昇りますが、夏至は真東よりも北よりに、冬至は真東よりも南よりに昇ってきます。

横浜で日の出を見ようと思ったら、とりあえず海の方へ。
秋分の日がある9月はほぼ真東に日の出を見ることができるので、
万国橋周辺の高い建物から海を望めば、横浜ベイブリッジに昇る朝日を見ることができるでしょう。

朝日に照らさせたベイブリッジはどこか神々しく、
また、昼間や夜には見せないラグジュアリーさを感じることができます。

ちなみに、冒頭に書いた「かわたれ時」は「彼(か)は誰(たれ)時」で、
彼が誰だか見分けがつかない、はっきりものの見分けがつかない薄暗い時間帯のことから明け方を意味するそう。

ぼんやりとしか見えなかった彼がはっきり見えた時、
新しい一日がはじまります。

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