関内新聞

飛鳥Ⅱへの乗船体験ツアー参加。ようこそ洋上のリゾートステイ。

ソメイヨシノに先駆け、カワヅザクラが関内の街に色づき始めた日、横浜大さん橋にクルーズ客船飛鳥Ⅱがその姿を委ねていました。

横浜大さん橋ホールからボーディングブリッジを渡り、扉を抜けると、いよいよ飛鳥Ⅱへと乗船。目の前には上へと延びる螺旋階段、そして奥へ視線を移すと、グランドピアノが中央に置かれたホールが広がっています。

飛鳥Ⅱは郵船クルーズ株式会社が所有する日本最大のクルーズ客船。

全長241mという大きさは、横浜のランドマークタワー273mにも迫るほど。5階から12階までがパブリックスペースとなっていて、総客室数436室は全室オーシャンビュー。乗客定員872名、乗組員約470名と、だいたい乗客ふたりに対しスタッフ1名が従事しています。

今回エントランスとなったのはメインデッキと呼ばれるフロアで、建物として5階部分の中心に位置しています。

目の前に広がるアスカプラザと呼ばれるこの広場は、乗客が飛鳥Ⅱの第一印象となるロビーであり、レセプションには24時間日本語を話すスタッフが常駐し、その奥にはピアノバーがあります。

折しもこの日は3月3日ひな祭り。ロビーにはひな人形と紅白の桃が出迎えてくれました。

このメインデッキフロアには、この他フォーシーズン・ダイニングルームと呼ばれるメインダイニングがあり、夕食は2部構成の時間制、朝食は和朝食をいただくことができます。

飛鳥Ⅱが横浜港へ停泊しているわずかな数時間、スタッフは次の出航の準備に追われます。訪問していたこの時間も、ゲストを迎える準備に余念がありませんでした。

見学は6階へと移動します。

船内には階段はもちろん、エレベーターも完備。船首、船中、船尾に合計8基設置されているので、車いすでも赤ちゃんを連れてでも、スムーズに船内を移動することができますね。

プラザデッキと呼ばれるこの階には、エンターテイメントが盛りだくさん。

モンテカルロと名付けられたカジノスペース(日本国内では現金をかけることはできません)に、囲碁も楽しめるマージャンサロン、オセロ・チェスなどが楽しめるカードルームで、乗客同士ゲームを興じることもできますし、また静かに過ごしたい、という人にはライブラリーにて読書にふける・・・など、自由時間をお好みに過ごすことが可能です。

船の中は“ひとつの街”とも例えられるように、エンターテイメントに事欠かない施設も整えられています。

飛鳥Ⅱ専用のプロダクションがあり、ここだけのショーが観られる“ギャラクシーラウンジ”、“ハリウッドシアター”は著名な方をゲストに迎える講演会スペースにもなる大ホール、また身体を動かしてアクティブに楽しみたいときには“クラブ2100”という名のダンスフロアーも備えられ、1日のスケジュールがあっという間に埋まってしまいそうです。

同じフロアで、心とお腹を満たしてくれるスペース“ザ・ビストロ”で、ティータイムを過ごしてみてはいかがでしょう。

ドリンクはもちろんお食事も、乗船料金に含まれているので、お財布を持たずに利用することができます。(アルコールをオーダーの際は別料金となります。)

ウイスキー、ブランデー、飛鳥Ⅱオリジナルのカクテルが楽しめるのは“マリナーズクラブ“。英国風インテリアでグラスを傾け、くつろぎの時間を過ごせますね。

愛煙家の方には、お隣の”シガーバー“のご利用をどうぞ。

まだまだ飛鳥Ⅱの魅力は続きます。

11階へと移動すると、なんと眺望の美しい世界が広がっていることでしょう。横浜港から、太陽の光を浴びた横浜の街を眺めると、ひと味ちがった印象を受けます。

港町に住んできながら陽に照らされ輝く横浜を見たことがありませんでした。こういった客船で訪れ、港からアクセスする街の印象は、ほかの交通手段とはまったく異なった思い出となるのでしょう。

こちらのフロアで、日光を浴びながら“リドガーデン”にて朝食を楽しんだり、また船尾にある“ビスタラウンジ”では、ゆっくりと流れる景色を眺める時間を過ごせます。

屋根のないオープンスペースには“シーホースプール”。デッキチェアで日光浴もいいですね。

さて、こういった機会ならではの、もっとも見学したいスペースのひとつと言えば、やはりスイートルームではないでしょうか。

飛鳥Ⅱにはスイートと冠するお部屋のタイプは3つあり、もっともゴージャスなお部屋を見学させていただきましたよ。

“ロイヤルスイート”と呼ばれるお部屋は、88.2㎡という広さ!リビングルームとベッドルームは別々の部屋として独立、さらにウォークインクローゼット、大きな窓のあるバスルーム、ダイニングエリア、プライベートバルコニー・・・、さらにさらに充実したアメニティの数々に思わずため息。「ここは海の上、船の中」ということを忘れてしまいそうです。

この他、飛鳥Ⅱでしか入手できないお土産の数々をそろえるショップ“ル・ブルー”や、船上や寄港地で撮影した写真をプリントできる“フォトショップ”もあり、「海の上だから不便を感じる」なんていうことはないでしょう。

船の上では、時間毎、各場所でスタッフが様々なアクティビティを行っていて、どうやら暇でいる時間を与えてはくれないようです。次から次へと企画されるプログラムから目が離せません。

船旅の良さはなんといってもその快適さ。旅行代金に食事やドリンク代(アルコールは別料金)はもちろん、ショーや映画の料金は含まれ、さらに日本語の話せるスタッフがいると言うのは飛鳥Ⅱならではの利点。

乗船後は、重い荷物の持ち運びやパッキングの煩わしさから解放されて、ストレスフリー。お医者さんのいるクリニックや、警備員も常駐しているので健康管理もセキュリティも安心。

非日常のリゾート地に滞在しながら、訪問先がこちらへやって来てくれるなんて、夢みたい。そう、飛鳥Ⅱならそんな夢をかなえてくれる極上体験ができそうです。

モバイルバージョンを終了