関内新聞

中華民国の開国記念日「雙十節」の中華街で祝賀パレード

パレード

1911年、清(しん)の時代。王朝の圧制に人びとが苦しむなかで、10月10日に孫文の率いる軍が王朝を倒す行動を起こしました。

この辛亥革命(しんがいかくめい)によって共和制の国「中華民国」が成立。台湾では、この日を祝って毎年10月10日に盛大な行事が行われます。

横浜中華街でも、横浜中華学院を中心に中華街全体で雙十節の祭りが開催され、秋の横浜の風物詩になっています。

中華民国の旗を高く掲げる隊列に続いて、孫文の肖像パネルを手にした若者たちがパレードを率いていきます。

カラフルな衣装をまとって舞い踊る少女の隊列がいくつも。そして龍の舞。中華学院の児童、生徒が総がかりでパレードを盛り上げてくれます。

歩道からパレードを応援する人のなかには、台湾からのツアー客も多く見られます。

獅子と太鼓が店をまわって祝賀の舞い

にぎやかなパレードのあとは、獅子舞が中華街の店先で「採青(ツァイチン)」と言いながらご祝儀を食べて回りる祝賀獅子舞が始まります。

太鼓や鳴り物が威勢よく打ち鳴らされるなか、獅子舞が店先で舞い踊り、大きく伸び上がったかと思うと軒先に吊るされた赤いご祝儀袋をパクリ。

店先に用意された菓子や飲み物をいただくこともあるようですね。

爆竹の音が中華街一帯ににぎやかに響くなか、あざやかな獅子の舞は夜まで続きます。

中華民国の旗で飾られた横浜中華学院

横浜中華学院の校庭では、パレードに先駆けて雙十節祝賀式典が行なわれました。校庭に入らせていただき校舎を見上げると、あたり一面、中華民国の旗でいっぱい。ここがパレードの出発点、ゴールになりました。

中華街の中心にある横浜中華学院。来年4月から校舎の新築改築が始まるようです。完成は2020年12月の予定。中華街の景色がまた変わっていくかもしれません。

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