関内新聞

女子だけでも楽しめる☆ノスタルジックでフレンドリーな野毛の夜

さて、今回は「野毛レポートをお願いできないかな?」という編集長からの依頼。

元来の“ディープな街”のイメージはありながら、おしゃれなお店が増えて女性客増加、なんて話も聞く昨今。とはいえ筆者もあまり足を踏み入れたことがなく、女一人で乗り込むのはやっぱりなんだか恐ろしい…。

ということで「野毛、行ったことありません」というビギナーの友人の協力も得つつ、いざ野毛へ。

わざとらしく写真を撮ってみました。

まず訪れたのは、都橋商店街

都橋から宮川橋までの、大岡川に沿った飲み屋街としてその名を知られています。昭和39年(1964年)東京オリンピック開催にあたって、野毛本通りの街並みを美しくするために露店・屋台を収納してできた商店街なのだそう。

かつては服屋、靴屋、時計屋も立ち並ぶ「商店街」だったこの場所、現在では飲食店がずらり。

数年前に初めて訪れたときは「え、怪しすぎる…」というのが素直な感想でしたが、勇気を出して入ってみるとフレンドリーなお店が多く、常連さんたちも私たちのようなフラリと現れた客に対してとっても優しいところなんですよね。

このお店でも「かんぱ~い!」と興奮して写真を撮る都橋商店街初心者丸出しの私たちを、常連さんが温かい目で見守ってくださいました。ありがたいです。

そうこうしているうちにお客さんが続々と訪れ、10席程度の店内は満席に。常連さんから数回目のお客さん、そして初めて来た私たちまで、全員でご主人との会話を楽しみました!

これがこの間、某街歩き雑誌に載っていた“野毛ニケーション”というやつか、なんてことを思いながら、お酒や食事の味だけでなく雰囲気すべてを味わえる街なのだということを肌で感じていました。

お店を出た後、都橋商店街の雰囲気をお伝えすべく写真撮影を試みましたが、都橋マジック(飲み過ぎ)で写真が若干斜めになっている気がします。気にしないでください。

さて、野毛大通りまで戻り二軒目へ。

実は今回、野毛を訪れるにあたり、編集長からオススメのおしゃれなお店を教えてもらっていた私。友人たちを引き連れて得意気にそのお店、Bar Brilliantの前にやってきたのですが…

ほ、ほんまもんの「バー」や!!!

「え、これうちら入って大丈夫なの!?!?」狼狽する女たち。写真を撮るも、肝心の店名がブリリアントしてしまう始末(ただの白飛びです)。

勇気を振り絞って重厚な扉を開けると、カウンターにお座りの、紳士な雰囲気のお客様が「心配しなくて大丈夫」という表情で微笑んでくださいました(たぶん)。野毛初心者な上にバー初心者でもある私たちは完全に挙動不審だったのですが、バーテンダーの田村さんと紳士のお客様は、そんな私たちを温かく受け入れてくださいました。

田村 誠 さん




カウンターには、カクテルメニューがずらり。しかも、スイカやかぼちゃ、ほおずきなんてものまで!私は散々迷いつつ金柑のマティーニをオーダー。

こんな雰囲気で写真撮ってもいいのかなと思いつつ、「もちろん大丈夫ですよ」と優しく答えてくださった田村さん。そしてここぞと写真に収める友人。

慣れない雰囲気にちょっとだけ興奮してしまいましたが、あとはこの雰囲気とお酒をじっくり楽しむのみ。

その所作、すべてにほれぼれしてしまいます。

そして本日2回目の乾杯。

あえて多くは語りません。
もう、一口でメロメロです。

「えっ、えっ、なにこれ!」

再び興奮し始める友人。

アイリッシュコーヒーですよ、お嬢さん。

「甘いのがお好きでしたら、女性好みの味にしましょうか」と田村さん。見すぎです、友人よ。

アイリッシュウイスキーをグランマニエに変えた「グランマニエコーヒー」を出してくださいました。言うまでもなく友人はその味に大興奮。しばらく女3人で、夢のような、魔法のようなひとときを過ごしました。

すっかり六本木にでもいた気分でしたが、お店を出て「あ、野毛だった!」と思い出すのでした。それほどに、さまざまなカラーのお店がひしめきあう、ノスタルジックでディープで、でも実はとっても温かい街、野毛。通うたびに新しい表情を見せ、一軒、また一軒と知っていくほどに陶酔していく、そんな魅惑の街でした。

 

ショップデータ

Bar Brilliant
  • 横浜市中区野毛町2-68-1
    野毛産業ビル1F
  • TEL:045-243-1311
  • 営業時間:19:00~3:00(L.O.)
  • 定休日:日曜(連休の場合は月曜)

 

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