関内新聞

秋の夜、関内の空にまたたく「F」の文字とは

夕暮れ時の山下公園で発見した「F」に接近

海岸通りのイチョウ並木を歩くと、まだ並木の葉は青々としているものの、歩道上に落ちた銀杏がかなり目立ちます。

9月初めに猛烈な台風が日本列島を襲った時に、強い風に吹き落されてしまったんです。今年は寒さの訪れが早くなりそうな気がします。

少しばかり肌寒さを感じてセンチメンタルな気分になってしまう夕暮れ時、山下公園から大さん橋の方をふと見ると、インド水塔の屋根ごしに光る「F」の文字が目に入りました。

これは何を意味する「F」なのか。まさか秋を知らせる「FALL」の頭文字!?

もっと近づいてみましょう。公園から海岸通りに出て大さん橋の方へ進んで「F」の真下へ。「F」があるのは、開港広場前の交差点角に建つビルの屋上です。

「F」は船に指示を出す信号だった!!


翌日あらためて「F」が光っていたビルを訪れてみました。このビルは、横浜第二港湾合同庁舎。大さん橋の入り口に建っているだけあって、この中には検疫所や入国管理局の分室が入っているようです。

ビルの入り口の受付で職員さんに「F」について尋ねると、あれは「横浜航路の航行信号」だということが分かりました。

そして「F」の意味は自由信号。全長160mを超えなければ船舶は自由に入出航できる、という信号です。「F」は「FALL」ではなく「FREE」の「F」なのかもしれませんね。

航行信号について、くわしくは海上保安庁ホームページをご覧ください。

合同庁舎の外へ出て屋上を見上げると、こんどは信号は「I」の表示になっていました。「I」は入航信号。入航してよい、という信号です。こんな表示もあったんです。

このほかには、出航信号「O」と、めったに見られませんが禁止信号「X」があるようです。

関内の夜空にまたたく謎の文字は、横浜港に出入りする船の安全を守るための信号でした。

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