関内新聞

横浜下町の師走、伊勢佐木町7丁目で餅つき大会

ヨイショ!掛け声が響きわたり大にぎわいのホコ天

関内からイセザキモールに入り、まっすぐ歩くと約15分。伊勢佐木町7丁目は商店街を通り抜けたいちばん奥にあります。子育て地蔵尊前の道路に大きな臼(うす)が設置されて、餅つき大会が始まっています。

歩行者に開放された日曜の道路。横浜の地場野菜を販売するブースあり、ライブステージもあり、子育て地蔵尊前はごらんのように大にぎわいです。

餅米を蒸しあげるための釜がふたつ。餅つきの準備は万全です。もうもうと立ちのぼる湯気が、師走のムードを盛り上げてくれますね。

蒸しあがった餅米は、すかさず臼の中へ。つく前に餅米をしっかりとこねて潰します。

臼のなかの餅米を町内みんなで力をあわせてしっかりと、こねるこねるこねる。

さあ、町内会会長の米谷さんが杵(きね)を手にして、餅つきのスタートです。

ヨイショ!! かわるがわる町内のみなさんが杵を持って餅をついていきます。楽しそうですね。

つきあがった餅は、冷めないうちに切り分けて小さく丸め、粒あんときな粉をまぶして団子に。

粒あんときな粉、両方入って1パック300円。つきたてできたての餅を求める人が早くも長い行列を作っています。大人気ですね。

子育て地蔵尊前では、あったか~い豚汁のサービスも。こちらは行列に並ばずにいただけました。

7丁目の定番イベント、路上ライブも

この日用意された餅米は30キロ。お囃子の応援を受けながら町内のみなさんが杵を手にして、幾臼も餅つきが続きます。

そして、着ぐるみ懐メロ音楽隊「日ノ出サンデーズ」のウサギのエリーも餅つき。餅つき大会の脇では、ライブステージも催されていました。

ロックのヒットナンバーやオリジナルのインスト曲を聴かせてくれたのは、アコースティックギターデュオ「弦伶(げんれい)」のふたり。息のぴったり合ったギターの掛け合いが心地良いですね。

ステージの大取りは日ノ出サンデーズ。「横浜市歌」をはじめ、おなじみの懐かしいメロディーが7丁目の通りに響きわたりました。

「7丁目には、1〜6丁目に負けない魅力があります」と語るのは伊勢佐木町7丁目町内会長の米谷さん(右)。

商店会が中心になった1~6丁目と違い、7丁目には商店と住民が力をあわせて町づくりする和気あいあいとしたムードがあります。その中心にあるのが子育て地蔵尊。7丁目町内では子どもたちが走りまわる姿をよく目にしますが、そんな風景も下町らしいですね。

路上ライブは、3月下旬から4月上旬の「さくらまつり」、6月から8月にかけて5回ほどある「一六縁日」、そして12月の「餅つき大会」と通年開かれています。老舗の酒屋や専門店、趣のある飲食店も数多い伊勢佐木町7丁目へ出かけてみませんか。

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