関内新聞

【至福】時が穏やかに流れる和食居酒屋「時穏-じおん」に酔う

久しぶりの宴席だな。

 
誰かと一緒に飲むってのは苦手なんだが、鶏の旨い店があると誘われてしまっては断るわけにはいかない。

仕事の話をしながら飲む酒っていうのはあまり好きじゃない。

 
そのことを知っているから、無類の鶏好きを呼び出すために店を厳選したのだろう。

 
にくいことをするじゃないか。

 
仕事帰りのビジネスマンたちが駅へと向かう流れと逆行し、関内大通りを歩いていく。
確か呼び出しでは、関内大通りから弁天通りに曲がってすぐにあると言っていた。

 
建物の地下にあるお店だから静かに飲めるとも言っていたが、果たしてどんな店なんだろう。

そう思って歩いていると、案内されたとおり、弁天通りに入ってすぐにその店を見つけた。

 
地鶏旬菜 時穏

ほう。なかなか雰囲気のある店構えをしている。

落ち着いた雰囲気で仕事の話をしたいということか。

珍しい名前だな。

時に穏やかと書いて「じおん」と読ませるのか。

夜の闇に輝く星か。

名前といい、入口においてあるオブジェといい、なかなか良い雰囲気を醸し出している。

仕事の話も重要だが、今の興味はこの雰囲気の良い店で食べる鶏料理だ。

 
それでは入ろう

店の扉を開けた瞬間に飛び込んで来たのは、カウンター席と無数の焼酎のボトル。

 
ゴクリっ…。

 
酒好きにはたまらない。

最近は焼酎を好む女性も多くなったと聞くが、この雰囲気だと女性と一緒にきても良いかも知れない。このお洒落なカウンターで肩を並べ、鶏料理と焼酎でゆっくりと語る。

そんな大人な雰囲気も良さそうだな。



そう考えると、今日は仕事関係だということが残念に感じてくる。

 
いかんいかん。

 
今夜の宴席に集中しなくては。

こう雰囲気の良い店に来ると、ついつい旨い料理と酒に気が向いてしまう。

カウンター席だけじゃなく、テーブル席も雰囲気が良い。

 
穏やかな時の流れに身をまかせ

今宵、至福のひとときを…、か。

 
ん!?

 
そういえばこのお店、一度来たことがあったな。

前回は仕事の商談が長引き、昼時になってしまったからということで、そのままランチを摂ることになったんだった。

確かその時も迷わず鶏を選び、親子丼を食べたんだ。

そうだった。

夢中になって話しながら店に入っていったから、店の雰囲気を見ることがなく気が付かなかったのか。

相手は何を食べてたんだっけな…。

そうそう、つくねハンバーグだ。

自分は迷わず親子丼を頼み、後からつくねハンバーグを食べているのを見て、あっちもよかったなと後悔したんだった。

次に来た時はつくねハンバーグを食べようって思っただっけな。

 

今日はこの個室か

雰囲気の良いお店というだけでも十分なのに、
更にプライベートな空間を作ってくれる個室だと仕事の話も落ち着いてできそうだ。

それに周りの目が気にならない。



ヘルシーな鶏肉料理を楽しむっていう女性にも喜ばれるだろうな。

今度はアイツを誘ってやるか。

※アイツというのはパクパク隊のこと。前に出没したのは屋上のBarの取材。読者に美味しさを伝えるために時々同行してくれるボランティアスタッフ。

 
砂肝のガーリック焼き

今日は男同士で仕事の話。

まずはビールで乾杯だな。そうなると一品目は、ビールに合うつまみが良いか。

それには砂肝が良い。
軽くガーリックの風味が付けられ、こりこりした食感と食欲を掻き立てるニンニクの相性が抜群だ。

 
砂肝の香草パン粉焼き

もう一品砂肝を食べよう。

こっちはバター風味がほんのりつけられ、オーブンで焼かれたパン粉のサクサクとした食感がビールにあう。

いや、この風味ならワインに合わせても良いかも知れない。
女性となら赤ワインを頼んであげてもいいな。

 
シャモ肉鉄板焼き

パリパリに焼かれた皮まで旨い。コイツは良い。ビールも更にすすむな。もも肉とむね肉がジューシーで、脂もしつこくない。

さすがは極上のシャモ肉だ。

 
手羽先の塩焼き

違う部位も食べておきたい。

そうなれば手で持ってワイルドにかぶりつける手羽先が良いな。

女性と来ていたらそうはいかないだろうが、今日は良いだろう。

焼酎を飲みだす前に、手羽先をかぶりつき、そのパリパリに焼かれた皮と塩味でビールで喉を潤そう。

 
ふぅ~
 

今日は鶏つくしだ。

もう一品、この後に出てくる鍋の前に、鶏を使った違う味を食べるぞ。

 
地鶏ときのこのクリームグラタン

なるほど、そうか。



店に入ってきた時に目に入った無数の焼酎だけでなく、ワインのボトルのラインナップもたくさんメニューに載っていた。

焼酎をあまり飲まない女性には、ワインをということか。だからクリームグラタンというメニューもあるんだな。

相手は焼酎を飲みだしてしまったが、グラタンと合わせて一杯だけ赤ワインを飲もう。

 
シャモの水炊き鍋

少々食べ過ぎた感じもするが、シャモの水炊きを食べずには帰れない。それに相手には言えないが、仕事の話なんてのはどうでもいいんだ。

鍋の面倒を見ていると、仕事の話に集中しなくていいから助かる。こういう時は、ふんふんと頷きながら鍋の世話をしていれば、話を聞いてないというようには思われないからな。

 
仕事の宴席は鍋と相場を決めている。

 
それにしてもこの水炊き。シャモ肉がぷりぷりしていて、

 
うまい!
 

団子も柔らかくいい感じだ。

さっきまで色んな鶏料理を食べてきたが、これだけバリエーションが豊富だと、いくら鶏肉を食べても食べ飽きない。

無類の鶏肉好きには最高だ。

 
仕事の話を食事の席でするなんてと、最初は気が乗らなかった宴席だが、今日はこの鶏料理に免じて許してやるか。

 
当然、〆は雑炊だろう

それにしても俺の腹にはよく入る。

シャモのエキスがたっぷり出た汁で作る雑炊はうま過ぎる。溶き卵はとろり半熟が良い。

ふぅ。

 
大満足にお腹がいっぱいだ

 
それにしても、今日の仕事の話っていうのは何だったかな?鶏肉の旨さに集中しすぎて、相手が何の話をしていたのか覚えていないな…。

仕方がない。また明日にでも今日のお礼を兼ねたメールを送って、今日の要点は何だったのか聞いておこう。

 
時、穏やかなひとときを楽しませてくれた「時穏」という店は、本当に雰囲気が良い。色んな鶏料理に合わせる豊富な酒。

カウンターもお洒落だし、食事が終わった後は、いっぱいウイスキーを飲んで帰るのも良いかも知れない。ワインのボトルメニューもあったから、今度は女性と来たいもんだ…。

いかんいかん。その前にアイツを連れてこなきゃだったな。

 

ショップデータ

地鶏旬菜 時穏
  • 横浜市中区弁天通3-43-1
    サングレイス関内B1
  • TEL:045-222-8205
  • 営業時間:
    ランチ/11:30~14:00
    ディナー/17:00~24:00
  • 定休日:日曜・祝日

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