関内新聞

バーテンダーがマイクを握る店!? 本格的なカクテルも味わえるNIH

「関内新聞のライターならカクテルを知らなきゃ話にならん」

というのが、最近の編集長の口癖です。

そんなカクテル初心者の私のために、編集長がバーに誘ってくださいました。

まあ、原稿書くのは私なんですけどね…

伺ったのはこちらです、Sing&Bar NIH(シング&バー ニー)。

そう、バーといえばいつも立ちはだかるのが、この中が見えないドア…

初めてだと、このドアを開けるのにはなかなかの勇気が必要なものです。

でも、ドアの向こうに待っているのはいつも、優しいバーテンダーさんと優しい常連さんばかり。何も恐れることはないんですよね、本当に。カクテル初心者の私が数度のバー経験を積み学んだことです。

NIHも、大人な雰囲気が漂う店構えですが、とっても気軽に入れるのでご安心ください。

 
ほら、中はこんなに素敵です!

 
…。
 

おっと…私としたことが、出す写真間違えました。

この写真は記事のクライマックスでお見せするはずの、“Sing&Bar”の神髄だったのですが…。まあ。いっか、出しちゃったし。

これは何の写真なのかって?それは後ろの方で出てきますのでお待ちくださいませ。

本来まず出そうと思っていたのはこちらの写真でした。

やっぱりお店の全体像からお見せすべきですよね、いけないいけない。

店内にはバーカウンターとソファー席。

入り口にはボトルがずらりと並びます。


こちらがSing&Bar NIHのバーテンダー中村英吾さんです。

関内新聞のコアなファンの方や、関内・関外のバーがお好きな方ならご存じかもしれません。

11月3日に行われたのカクテル・ショウにも登場された、知る人ぞ知るバーテンダーさんです。

もとは中華街Bar NORGEにいらっしゃった中村さん。今年の10月に、お母様が経営されているお店をSing&Bar NIHとしてリニューアルオープンされました。



カクテル・ショウにいらっしゃらなかった方のために!中村さんがカクテルを作る様子を、今回特別に動画で撮影させていただきましたのでご紹介します!

 
うっとりする所作ですよね…

なぜこんなにずっと見ていられるのでしょうか。手元の動きに引き込まれていく、不思議な感覚。

そしてこちらがカクテル・ショウに出品された「ダリア」です。

まず見た目が美しいですよね、女性が口にしたくなる色づかい。

そしてもちろん味も抜群。さわやかなのですが、上品な味わいと言うんでしょうか。

 
「このダリアのように、氷が入っていないカクテルは『ショートカクテル』っていうんですよ」と中村さん。

ショートカクテルとロングカクテル…聞いたことはありますが、カクテル初心者の筆者は、てっきりグラスの長さの話かと思っていましたよ…!

でも、氷が入っていないから『ショート』ってどういうことなのでしょうか。

 
「氷が入っていないカクテルは温度が変わらないうちに味わっていただきたいので、短い時間で飲むものなんですよ。」

ふむふむ。つまりそれが『ショートカクテル』ということですね。

 
「逆に氷が入っているカクテルは、氷によって温度が変わらないようになっているので、長い時間をかけて飲むものなんです。だから『ロングカクテル』ということです。」

氷が入っていないショートカクテルは、時間がたつと味が結構変わってしまうのだそうです。はっ!ということは、さっさと飲まなくちゃいけませんね!

「ショートカクテルは、だいたい10~15分くらいで飲むものですかね。ロングは20~30分くらいでしょうか。でも個人差はありますし、決まりでもありませんし、かたく考える必要はないですよ」

 
うーん、本当に勉強になります…と、メモを取りながらじっくり味わっている横から、、、

 
「ねえねえ『ハンサムボーイ』飲みたいな!!!」

いきなり割り込んできましたよ、編集長が。

優しい中村さん、早速作ってくださいました。

「こちらがハンサムボーイです」

見た目は、完全にビールですね…!

でも、飲むとピーチの香りが広がって、これは女性にもオススメできる味です!レーベンブロイ(ビール)に、ピーチのリキュールとベルモットが入っているのだそうです。

「う~ん!これだよ、完璧な俺の青春の味!!」

編集長が隣で興奮しています。どうやらこれも、編集長にゆかりのあるドリンクのようですが…。

「学生時代アメリカに住んでたときに、あっちの薄いビールに混ぜ物してさ。早く酔っ払えるようにね。これは英吾くんにも褒められたんだよね~」と、得意げな編集長

「ですね、これはなかなかおもしろいって思いましたよ。」と、優しい中村さん。

「名前も俺がつけたんだよ、いいでしょ」と、またまた得意げな編集長

 
なんか編集長ばっかり自分のカクテルがあってずるいです。燃えたぎる対抗心。



「中村さん、私のイメージでカクテル作ってくださいよ!」

と、むちゃぶりをしてみましたよ。

そしていただいたのがこちら!

素敵!!かわいいけれど若すぎない、大人の女性らしさが漂っています!!

カシスとクランベリーの甘みに、ブランデーが加わり大人の味に。そしてバラのシロップとバラの飾り。さすが中村さん、私のことよくわかってくださっていますね~。

BGMは私の好きなビートルズが流れていますし、気分いいです、とっても。

 
カクテルの名前は何というのでしょうか?

 
「名前は、ないんですよね、たまに出すカクテルなんですが」

なんと!もったいない!素敵なカクテルなのに…!

というわけでそこは図々しい筆者、頼まれてもいないのに名前を考えてみちゃいました。

大人の女性もどきの筆者イメージに合わせて作っていただいた、ビートルズがBGMの時にいただいたカクテルなので…

 
Lady Magenta
 

っていうのはどうですか!?

ビートルズのナンバー「Lady Madonna」をリスペクトしつつ、マゼンタカラーが背伸びして大人になったような色のカクテルなので。いかがでしょう。

 

さて、再びNIHでいただけるお酒の話へ。

ずっと気になっていた、カウンターにあるこの樽についてお伺いしました。

「これはこのまま飲んでもすごくおいしいバーボンなんですけど、ちょっと樽に入れることでやわらかくなって、濃厚な感じになるんです」

「普通は大きい樽に入れて何年も熟成させるんですけど、樽が小さいので熟成が速いんですよ。1~2週間入れておくだけで変わりますね。1ヶ月も入れておくとだいぶまるく、飲みやすくなります。」

飲み比べをさせていただきましたが、確かにやわらかさのようなものが違う!


ウィスキーは飲み慣れないのでたくさんは飲めない筆者ですが、こうやってチビチビッと味の違いを感じるのはなかなか楽しいものです。

 
「そろそろさ~、あれいっちゃおうよ英吾くん。」
 

おっと編集長、今度はなんですか?



「そうですね、いきますか。」

 
あらあら中村さんも乗り気です。

 
はい、もうおわかりですね、コチラです。

選曲するその眼差し、シェイカーを振っているとき並みに真剣です。

カクテル・ショウならぬ、カラオケ・ショウです。


そう、これが“Sing&Bar”の神髄。カラオケができるのです、このお店。

バーテンダーさんが、シェイカーをマイクに持ちかえるお店なのです…!(※お客さんももちろん歌えます。)

歌えるお店でこんなに本格的なカクテルが味わえるお店って、そうそうありませんよね。歌いたいときに来るもよし、お酒をしっぽり楽しみたいときに来るもよし。女性一人で訪れる方もいらっしゃるとのことですよ。

さてその後、編集長もマイクを握り始めたため、筆者は巻き込まれないうちにそそくさとNIHをあとにしました。宴は夜な夜な続いた模様です…。

ショップデータ

Sing&Bar NIH(ニィー)
  • 横浜市中区伊勢佐木町2-10-4
    第三泰信ビル5F
  • TEL:045-243-2511
  • 営業時間:
    火~土 19:00~4:00
    日・祝 19:00~2:00
  • 定休日:月曜
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