関内新聞

【日課】毎日使いができるルーティンで非日常的な安らぎを感じる

今年の夏はうだる様な暑さが続いているせいか、街を歩き回るというよりは気分を信じ目的を定めて繰り出すことが増えた。

関内桜通りや相生町通りなど賑やかな通りは数多くあれど、関内と言ったらやはり弁天通なんだ…と勝手に決めつけ歩くようになった気がする…。それはやはり夜の帳が下りれば、弁天通と関内桜通りのコンビニのある交差点がひと際煌びやかに見えてしまうからだろうか。

 
久しぶりに関内でメシが食べたい!とあの子が連絡してきたもんだから、待ち合わせは『その』煌びやかな交差点にし、暗くなった夜空が眩い光に包まれる“辺り”を見回して待つ。

※あの子とは少し登場が少なくなっているが、関内新聞のグルメカテゴリのネタに時折現れるモグモグ隊のこと。

なかなか現れないあの子に少しイライラしながら、煌びやかな方に目をやってみると、その煌びやかな要因を作っているビルのテナント看板が目に飛び込む。

ふむ…?

あまり詳しい訳ではないが、ついこの間までには無かったある看板に目が留まる…

店看板がたくさんあるから見落としていたのだろうか?と、何となく気になった洒落たロゴに気を取られていると…

バシっ!
ヘ(__ヘ)☆\(^^;

 

そこへ主演女優並みに、「主役は最後に登場する」と物語る表情をしたあの子が登場する。

ノッケから何を突っ込んでくれちゃっているんだと、思わず文句を言ってやりたいところだが、煌びやかな要因であるテナント看板に見つけたシャレたロゴが気になり過ぎて、それどころではない。

看板に書かれたように、階段を2階へと足を運んでやったその先に…

ビシっビシっと、更に気になるワインレッドの看板を見つけ、あの子の了解も得ずに今宵のメシ処が決まってしまう。

いざ、ルーティンの店内へ

階下の外看板や店の扉の上に付いた看板のワインレッドとは一変した店内。

それはまるで深海に小さな潜水艇で潜って見る景色のよう。

壁は深い緑がかかった青に、カウンターやテーブルは艶っぽいシックな木調。

その木調が床にまで統一感を持って行き渡り、そしてその床の先に、この木調全てがコヤツのために仕組まれていると感じさせる主役級の楽器が鎮座する。



ほぉ~
w(゚o゚)w

 

ウッディーな理由はコイツらのためなのか…

ワインレッドの看板に深海のような店内の青。そのどちらをも脇役に変えてしまっている木調の暖かみが、この店が何の店で何を持って今宵の胃袋を満たしてくれ、そしてどんなサプライズと酒で楽しませてくれるのかという湧き上がる好奇心の渦で、店の中へと進めた足を立ちすくませてくれる。

 

バシっ!
ヘ(__ヘ)☆\(^^;

 

モグモグ隊:
っていうか…
知ってはいましたけど、どの席に座るまでかを決めるまでの妄想時間って、本当にな・が・いよねぇ~。

・・・

な、なんか調子狂う事運びだ…

この子の登場が久しぶりだからか、それとも潜ってきた深海に三半規管がやられてしまったからなのか、調子がいつもと大きく異なっていやがる…

ふぅ~


呼吸を取り直し…て…

 

バシっ!
ヘ(__ヘ)☆\(^^;


さっ、三度もツッコミ以上の力で殴るとは。

 
モグモグ隊:
っていうか…
な・が・いって言ってるのよ!

 

では、ルーティンで始めます

すっかり狂ってしまった調子を元に戻すために、やはりココはとりあえずを合言葉にした泡の出る飲み物。それは★のサーバーから丁寧に注がれることによって、より美味さが増すように感じる。

はいっ!乾杯!!

って、今宵のような素敵な夜…、いや今宵のような素敵な深海の雰囲気に、な、何を飲んじゃってるんでしょうか…

あたかも先ほど見たワインレッドの看板にあ・た・しも見惚れていたのヨと言っているかのような飲み物。

オーナーの石塚さん:
それは酵素ドリンクです。
ルーティンでは、キウイやグレープフルーツ、しそやジンジャーなど10数種類の酵素を自家製で作って、それをドリンクとして飲んでいただくことが出来ます。



オーナーの石塚さん:
お飲みになっていらっしゃるのはラズベリーの酵素ドリンクです。
お酒が平気だと言うことなので、少しラムをお入れしてアルコールドリンクにしていますが、お好みでノンアルコールにすることも可能です。

酵素を作るには、ラズベリーの実を砂糖漬けにして10日~2週間。糠床のように毎日丁寧に混ぜてあげて出来上がります。

(・`ω・)
ドヤッ!


まぁまぁ、それは石塚オーナーの心意気が見れる丹念な作業によって出来上がった酵素ちゃん達が凄いのであり、貴女が自慢気にドヤ顔をするようなことではないと思いますが…

 

そして、ルーティンで食べます

まずはお通しだな。

タイ風の春雨に、人参の…、ピクルスか!

 
ほぅ

ノッケから目を奪うイキな計らいだな。ややもすると何がお通しだったか記憶にも残らないことが多いが、このルーティンという店。

なかなかやってくれるじゃないか!

人参のピクルスは丁寧な仕事が施されている。カービングされた人参をピクルスにして出してくるとは。

続いてのコイツも可愛い見た目をしているいるな。

クラッカーに何やら載せられた一品。一目見ただけでそれがビールのお供に最高とばかりに、うっとりと口の中で涎が充満してくる。

モグモグ隊:
せっかく食事が始まったっていうのに、その妄想ってまだ続くのね。
クラッカーにマグロとアボガドの相性が抜群よ。きっとビールにも合うと思うわよ。

 
へぇへぇ

言われなくても、しっかりと妄想の世界で、ビールとの相性の事は考えていたさ。
その証拠に、口の中がたっぷりじゅーしーになっているぐらいなんだ。



 
ぎょっ!
 

いつの間に更なる一品が出て来ていたんだ。まさか、また妄想に耽っていたとでもいうのだろうか…

モグモグ隊:
これね…、生ハムかと思ったけど、生サラミだわ。
濃厚なサラミの味がしっかりとするのに、乾燥してないからしっとりと柔らかくて。
それがちゃんとパンの柔らかさとマッチしている。

 
ほう。

何とも勢いよく凄腕のところを見せてくれる店じゃないか。
店内に入った瞬間からタダ者ならぬ意気込みは感じさせられていたが、投入してくる一品一品にもこの店が雰囲気だけで押してくる店ではないことが伝わる。

さて、今度はサラダか。何とも食感がよさそうなパリパリ麺の上にサラダがアレンジされているな。

ビール飲みには最高で健康的なツマミともいえよう。

ポン酢系のさっぱりとしたドレッシングに、マヨネーズの優しい風味。

その二つに化粧をされたお野菜さん達が、パリパリッとはじけてくれそうな麺と一緒に口の中でヒップホップダンスを踊り出してくれる。

 
モグモグ隊:
あ~^^
やっぱりそれも出ちゃうのね。いつものように何が言いたいのかわからない表現。
美味しいなら美味しいって、はっきりそう言えばいいのに、わざわざ回りくどい言い方しちゃって。

 
・・・

 
おおっ

遂にお出ましか。
これはどこからどう見たってチキン。そう…お鶏さまだ。

さぁて、貴女はこのお鶏さんをどのように表現する…(・m・ )

 
・・・
 

…って、おいっ!
(  ̄0 ̄)/


ったくぅ。まったくノーリアクションって、それはこのお鶏さまとお店に失礼っていうモンだろ。リスペクトの心を持って、一口一口に絶妙の表現で即座にリアクションをしてやらんとだな…

 
・・・



オーナーの石塚さん:
それは柔らかスパイシーチキンというメニューです。
チキンをヨーグルトと約10種類のスパイスに漬けることによって、身を柔らかくして風味づけをしています。

 
なるほど。お通しに出たカービングされた人参のピクルスといい、手間暇かけた酵素ドリンクといい、この店はいたるところに惜しみなく手間をかけているんだな。

っと、思ったら今度は何ともアイディア作品が出てくるのか。

コールスローのように味付けされた千切りキャベツが、ポテトチップスと和えられたサラダ。

サラダのようでいてサラダっぽくなく、スナックのようでいてスナックではない。そのアンバランスともいえる歯ごたえのハーモニーが、大人心にも嬉しい遊び心を甦らせてくれている。

 
ノスタルジック!
 

・・・

モグモグ隊:
さてさて、本日2度目の訳の分からない表現タイム。終わったかしら?
このポテチサラダはビールだけじゃなくて、ラズベリーの酵素ドリンクとも相性いいわよ。

だってね。

ラズベリーの酵素には、カプサイシンの3倍の脂肪燃焼とアンチエイジングの効果があるんだって。
たくさん食べたって、この酵素ドリンクを飲んでいれば大丈夫ってことじゃない!⌒o⌒

 
ぎょっ!
 

ま、まだオーダーしていたのか…

モグモグ隊:
だってね。ガパオライスっていう名前が気になったんだもん。
きっとタイのお料理よね?
こうやってご飯と具材を混ぜて食べるんだよね。

ふぅ~
 

それにしても、何と言う食欲なんだろうか…。男一人酒を飲む時だと、こんな量は絶対に入らないが、この子の勢いなのか、それともこの店の惜しみなく手間を懸けた料理のせいなのか、このガパオライスにもしっかりと手を伸ばすことが出来る。

 
やっぱり出会ってしまうんだな。


まだまだ、ルーティンで寛ぎます

幸せのため息もいつもの決め台詞も、しっかりきっちり出てきたことだ。

そろそろ帰るか…

なんて思っていたら、棚にいつもバーボンを見つけちまった。

※いつものバーボンとは、20年以上も前から飲んでいるOld Grand Dad 114 Proofの事。呑み歩きを教えてくれた想い出の出会いが教えてくれた銘柄。街のBarでお目にかかる時は、必ず一杯いただくことにしている。

それにしても何と言うことだ。

煌びやかな弁天通の交差点で、何気なく目に留まったワインレッドの看板。それに引き寄せられるように深海へと連れ込まれ、気が付けばアジアの薫りがぷんぷんする手の込んだ料理に舌鼓。

その上、いつものバーボンにまで出会ってしまった夜には…

 
ふぅ~~~
 

幸せのため息が列を成して出てきてしまうぢゃないか。

んんっ

何だと。ミ、ミラーボール…

※この日のLIVEは、かわくぼさんが登場していました。

 
そうだったのか。
ウッディ―なアイツらがたくさんいたワケは、こういうことだったか。

モグモグ隊:
今頃気が付いたの?
このお店に入る前、貴方は深海だのワインレッドの看板だの言って気が付かなかったんでしょうが、音楽LIVEをやっているって、たくさんのポップがおいてあったわよ。

 
ぎょっ!
 

な、何をちゃっかりデザートまで…

 
モグモグ隊:
Teaゼリーにバニラアイス、それに酵素の果肉が添えられたデザートよ。
何か妄想や空想が長いようだったので、ちゃんと石塚オーナーにお願いしてデザート頼んでおいたの♪

 
まぁ、完璧にヤラれてしまったな…
 

ワインレッドと深海のような青。それに暖かみのあるウッディ―な店づくりに、アジアンな香りを漂わせる料理の数々。

それに加え、何とも珍しい健康的な酵素のドリンク…。

その上に、音楽LIVEも開催する濃い内容のルーティン。

 
これ程までに趣向を凝らしてくれたお店なら、毎日のようにも通ってきたくなるもんさッ。
 

ふふっ

 
それが、この店のコンセプトなんだろう。何せルーティンと言うお店の名前なんだからな…。

 

ショップデータ

【閉店】ルーティン MUSIC&DINING
  • 横浜市中区弁天通3-37
    第22フジビル2F
  • TEL:
  • 営業時間:

 

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