関内新聞

【美ら】泡盛マイスターが酔わす!関内で沖縄を満喫できる「結」

連休中ということもあり、山下公園や赤レンガパークでは色んなイベントをやっている。

せっかくのお休みだから、海っぺりを散策しようと狩り出されたのは良いものの、大勢の観光客の人波に揉まれて、若干疲れ果ててしまった。

 
美ら海も感じてみないか?
 

すっかり休みの横浜を楽しんでいるアイツとあの子には悪いが、いつまでも人波に揉まれて歩き回るのはごめんだった。絶妙な誘いを思い付き、まだまだ遊び足りないという二人に、こう声を掛けた。

※アイツとは、パクパク隊のこと。時々関内新聞のグルメネタに登場し、読者に美味しさの感動を伝えるためのボランティアスタッフのはずだったが、最近レギュラーのようになってしまっている。
 
※あの子とはパクパク隊に憧れて、築地銀だこハイボール酒場 関内店の取材に同行した読者モデルのモグモグ隊。関内新聞では読モは受け付けていないのだが、絶妙なコメントをすることがわかり、今後もスポットで登場するかも知れない存在。

確か山下公園から象の鼻パークに向かい、途中から県庁のそばを抜けてベイスターズ通りに入ったとこに、美ら海を感じさせてくれる最高の店があったはずだ。

賑わっている山下公園から見る海ももちろん良いが、疲れ果て空腹の末に胃袋が安易な選択をする前に、早めにアイツとあの子を説得して美味いモンにありつきたかった。

 
そうだ、ここだ。
 

泡盛カクテルと沖縄料理 結(ゆい)

本町通りからベイスターズ通りに曲がり、太田町郵便局の手前にある緑色をしたビルにその店はある。

アールを描く階段を2階に上ると、そこから一気に沖縄を感じさせてくれるから、この二人もきっと文句をいうことはないだろう。

ここからは美ら海だ!

山下公園から見る横浜の海も良いが、少し歩くだけで来れた関内の美ら海も良いだろう?

疲れと空腹で胃袋が暴挙を起こす前に、
旨い料理と美味い酒で穏やかな心地になりたい。

だから、
海つながりという絶妙な理由を思い付き予定を切り上げさせた。

そのことに不満を言うかと心配して、後ろからついて来る二人に声を掛けようかと思ったが、
既にキャッキャと言って騒ぎ始めている姿を見て、その必要がないことが明白になり心の中で呟くに留めておいた。


どこに座るか?

さっきに店に入ってから沖縄の雰囲気に興奮しっぱしの二人を連れているんだ。

騒ぎ過ぎてお店に迷惑が掛からないように、ここは隅の方に陣取るべきだろうか…。


いや待てよ。

 
せっかく開放的な風土を感じる広々とした沖縄のお店なんだ。しっかりとセンターに陣取り、

シーサー

水槽のトロピカルな魚

感じながら、全身で沖縄の美ら海を味わい、

心を解き放って、酔ってやる!



このところ、お店のコンセプトを一番の席で感じながら、旨い料理と美味い酒を堪能したという気持ちが強くなり過ぎ、座る場所を選ぶことにも力が入り過ぎてしまう。

まぁ、それも仕方ないな。

それがお店への客としての礼儀の一つであるべきだから。

 
ふぅ。
 

…、…、

 
さて、何を飲むと…、す…る…か…
 

 

なんでぇ~(T T)

 

乾杯!!

パクパク隊:
私たちも歩き回っちゃって喉が乾いちゃったから、先に始めるわよ。

モグモグ隊:
やっぱり喉が渇いた時の生ビールは、格別ですよね。^^v

 
オリオン生ビール(ジョッキ)

当たり前だろうさ。

分っていないだろうが、それはオリオンビールの生

沖縄県以外では中々お目にかかることができない生ビールなんだぞ。

それが、この横浜関内で味わえるんだ。

山下公園のイベントで売っているビールを、芝生の上に座って飲むのもそれはそれで良いが、ちょっと歩いただけで来れる関内で、しかも美ら海を全身で感じながら飲む、オリオン生ビールのジョッキは、

 
格別に美味いに決まってる!

 
が、ここはもっと島人を装ってみるか。

カウンターの向こうの壁には、見たことも無い泡盛のボトルがあんなに並んでるんだ。

沖縄の人が、本当にこんな飲み方をするかは知らないが、島人に成りきって、泡盛をロックでいただこう。

そして、オリオン生ビールチェイサーにする。



琉球泡盛 長期熟成古酒 「くら」

のっけからいただくには、少々濃い味かも知れないが、泡盛の古酒の薫りが好きなんだ。

 
沖縄ガラスの手触りの良いグラスに大き目の氷。

それをチビリチビリとやりながら、普段は口にすることが少ない沖縄料理をパクパクモグモグすれば、目を閉じた瞬間に口の中いっぱいに沖縄の風が吹き、鼻から沖縄の香りが抜けていく。

 
これ以上の贅沢があるか。

そうだ見てみろ。
テーブルに並んだ、この美味そうな料理の数々。

どれも、完璧に沖縄を感じさせてくれる品々じゃないか。

 
海ぶどう

やはり沖縄料理といえば、この海ぶどうだ。

最近は、横浜でも珍しくなくなったかも知れない“海ぶどう”だが、
これほどまで鈴生りに、ツブツブがむらがって房を成しているのは、見たことが無い。

 
それにねっとりと濃厚。
 

プチっと弾けた海ぶどうの粒が、口の中に海の香りを運んで来て、そしてそれがなかなか離れない。
その感覚を忘れられない舌が、更に次のツブツブを求め、箸を持つ手に海ぶどうを寄こせと指示を出す。

 
これは良い!
 

ミミガー

おっと、コイツも忘れてはならない沖縄の代表選手だ。

 
さっきの海ぶどうのプチっとした食感とは一変し、コイツはコリコリとした歯触りが後を惹く。
それに古酒の泡盛の薫りと、さっぱりとした風味のミミガーは、最強ペアと言っても過言ではない。

 
旨い、旨すぎる。
 

パクパク隊:
ねぇ~、ちょっとぉ。
私たちにも食べさせてよね!

 
そうだった。

沖縄の海で沖縄の風を感じさせてくれる、古酒の泡盛ロックとミミガーの抜群の相性に酔わされ、その存在を忘れかけるところだった。



ゴーヤ チャンプルー

パクパク隊:
あら、ひどいわね。もう良いわよ。ゴーヤ チャンプルーを食べるから。
シャキシャキしたゴーヤの食感と、豆腐と玉子のふんわりした食感のハーモニーが素敵だわ。

 

ニヤっ。^^

どうやらうつったようだな。
最高の満足感を得た時に出る、最良の言葉の飾り方が…。

 
パクパク隊:
あらやだ。
変な口調がうつっちゃったわ…。

 
グルクンのから揚げ

綺麗な盛り付けで頭と尻尾を飾り、今にも泳ぎ出していってしまいそうな魚。
今度はきっと、コイツが沖縄の海を泳がせてくれるだろう…。

 
モグモグ隊:
レモン絞っちゃって良いですよね!
 

し、しまった。

沖縄の海で泳ぐ風景を、脳裏で鮮明に感じて酔いしれている瞬間に、こっちにも手があったのを忘れてしまった。

モグモグ隊:
あっさりした白身のお魚でクセがないから、から揚げにすると油との相性が良いみたい。
絞ったレモンともみじおろしにポン酢で、さらにさっぱりといただけるわ♪

 
百合さん:
グルクンのから揚げは、骨も頭も食べられますよ!

モグモグ隊:
え、本当?じゃ、食べてみよっと(^^♪




ヒョイ!


ポキっ!


ペチょ!

モグモグ隊:
パリパリして美味しい♪
それに歯ざわりがよさが、さらに美味しく感じさせてくれるわ。


すぅッ!

モグモグ隊:
頭はサクサクした食感って言ったらいいかしら♪
お酒がすすんじゃうッ!

花音さん

花音さん:
初めての女性でも飲みやすい泡盛を飲んでみますか?

花音さん:
あまり泡盛を召し上がったことがない方でも、クセがあまりなく度数も控えめな泡盛なので、きっと楽しめると思いますよ。

新里酒造 島旨(しまうま)25°

モグモグ隊:
“島旨(しまうま)”ってネーミングが面白い♪
泡盛ってクセがあると思っていたから飲まないことが多かったけど、フルーティーな香りがやわらかくて、本当に飲みやすいわ。

 
それにしても、泡盛の種類が豊富に置いてあるもんだ。

これほどまでに泡盛のボトルがカウンターに並んでいるお店も珍しい。

こんなに置いてあるんでは、銘柄を選ぶのは至難の業だな。

 
ほぅ…、

ちゃんとメニューの中に、自分にあった銘柄を選べるように、フローチャートを“Yes/no”で進んで行くと、お店がお勧めする泡盛が選べるようになっているのか。


それなら心配要らないな。



百合さん:
他にも変わった味わいを試してみたいという方には、お好みに合わせた泡盛を見つけますよ。

 

なるほど、そうか。

この百合さんは、泡盛マイスターの認定を受けているのか。

お店の入口にも書かれている泡盛カクテルも、泡盛マイスターであり、さらに泡盛カクテルコンテストで賞をとっているこの百合さんがいるから、美味いに決まっている。

 

パクパク隊:
ねぇ、ちょっと。
さっきから、自分ばっかり海ぶどうとミミガー食べてない?
もうなくなっちゃうジャン。

花音さん:
お好きなオードブルを3品、盛り合わせることもできますよ。
そういえば、島ラッキョはまだ召し上がってませんでしたよね。

 
うっかりだ…。
 

海ぶどうとミミガー、それに島ラッキョが沖縄三大お酒に合うおつまみだったではないか。

さっきも食べたが、旨すぎて食べ過ぎだと文句が出てしまっているから、島ラッキョを頼むついでに、盛り合わせで海ぶどうとミミガーも追加だな。

コリコリ・プチプチ・シャキシャキ

この3つの食感が、今まさに沖縄三線の音色を口の中で弾き、あの青い海を目の前に広げてくれている。

オリオン生ビールをチェイサーにして、泡盛を飲み過ぎてしまったか。
いや、オリオンビールと泡盛の仕業だけじゃない。

この店に来てから一瞬も途切れることなく、五感の全てで沖縄を感じさせてくれる、この「結」という店が、最高に至福の時間を作り上げてくれているから…。



竜宮城?

身体全体で、この沖縄の雰囲気を堪能したいと店のセンターを陣取ったことに、泡盛と美味い沖縄料理で最高の時間を過ごした後は、少し反省してしまうな。

もしすると本当の正解の席は、あの竜宮城を感じさせてくれる、掘りごたつになった小上がりのテーブルだったかも知れない…。

 

あ、そうだ。

お店を入って直ぐに気になった、あのことについて確認せねば。

 
百合さん:
あぁ、入口に貼ってあるチラシですね。
このお店で時々、Liveをやっているんです。

今月は土曜日に2回、それぞれミュージシャンが来て、ここでLiveをやることになっています。

泡盛と沖縄料理、そして沖縄音楽も楽しんでもらえる特別な日ですね。


Live情報

2014年5月17日(土)
平安 隆
※島唄の大御所、元チャンプルーズのメンバー。唄やトーク、カチャーシーも毎回盛り上がります。
2014年5月24日(土)
Ambercaju(アンバーケージュ)
※沖縄県那覇市出身のVocalのmihoとcoi-naやma-yun等、数々のアーティストをプロデュースしてきた杉内信介からなる沖縄音楽をベースにしたユニットです。

【スタート】19:30 /【チャージ】1,500円(ワンドリンク付)


いったい、どれぐらいの時間が経ったのだろう…。

海っぺり散策の山下公園から、ベイスターズ通りの沖縄料理「結」に来て、横浜の海ではなく、沖縄の青く透き通るような海を満喫した。

 
はぁ…。

 
夢見心地になる最高の時間を過ごしたような感覚で、幸せのため息が出てしまう。

関内で、沖縄を見つけちまった。

 
では酔ったアイツとあの子が、音楽に合わせて踊りだす前に、連れて帰るとしよう。

 

ショップデータ

【閉店】泡盛カクテルと沖縄料理 結(ゆい)
  • 横浜市中区太田町1-11-3
    グリーンビル2F

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