関内新聞

“象推し”スイーツとアート~人をつなぐ交流の場「象の鼻テラス」

関内駅から横浜散策をはじめて15分。うだるような暑さでげんなりし始めたとき、ユニークな象の置物を発見。

しかも「ゾウノハナソフトクリーム」なるものを販売しているらしく、建物の名称も「象の鼻テラス」!

「なんだこの“象推し”は?」と不思議に思いつつ、中へ入ってみることに。

「ここは開港150周年の2009年に『象の鼻パーク』の一角に作られたレストハウス(休憩所)です。アートスペースも兼ね備えていて、横浜市が推進する都市ビジョン『文化芸術創造都市クリエイティブシティ・ヨコハマ』の文化観光交流拠点の一つでもあります」と教えてくれたのは、「象の鼻テラス」広報担当の大越晴子さん。

「象の鼻パーク」とは、大さん橋国際客船ターミナルから横にのびる防波堤を含む、約3.3haの公園のこと。「象の鼻」という名称は、このエリアに造られた突堤(波止場)の愛称から来ています。

テラス内に入って、まず気になったのは「象の鼻カフェ」

メニューを見てみると、「ゾウノハナソフトクリーム」に加え、「象クッキー」「象スコーン」「象ロールケーキ」…。

想像以上の“象推し”でした。横浜の野菜を使ったサンドイッチや地ビールなども提供しています。

ダントツ一番人気の「ゾウノハナソフトクリーム」は特注の機械で作られており、担当するスタッフによって表情が違うんだとか。

ソフトクリームを食べながら一息、と椅子に座ろうとしてびっくり。かなり斬新なイラストが描かれていました。実はこれ、アート作品の一つ。2009年のオープン前に実施したワークショップで、木製パネルに絵を描いて、後から椅子の形にくりぬいたそうです。



他にもテラス内にはアート作品が多数展示されていました。中でもひときわ目を引いたのは、巨大な象のオブジェ。象の鼻テラスのシンボルで名前は「ペリー」。入口で見かけた小さな象は「ペリコ」。

ペリーの子どもらしいのですが、似ても似つかないと思うのはわたしだけでしょうか?

アートと言われると一歩身構えてしまいます。けれど、ここ「象の鼻テラス」は日常とアートが共存していて、堅苦しくなく、アートを楽しめる雰囲気がありました。

アートや音楽のイベント、ワークショップを随時実施している「象の鼻テラス」。8月には大きなアートイベントがあるそうです。「『ヨコハマトリエンナーレ』開催に合わせて、『ヨコハマ・パラトリエンナーレ』を開催します。

一般の方も参加して一緒に作ることができる作品もあるので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください」と大越さん。

「象の鼻テラス」がさまざまな人や文化が出会い、つながり、新たな文化を生む場所になることを目指し、テラスを運営しているそうです。

テラス内は無料wifiを完備。ガラス越しに赤レンガや大さん橋を眺めながらひと仕事、なんてこともできちゃいます。しかも、テラス屋上はなんと芝生!おもいっきり休憩したい人にはうってつけのゴロゴロゾーンです。

“象推し”に惹かれて入った「象の鼻テラス」、お気に入りの場所になりそうです。

Photo:Katsuhiro Ichikawa

象の鼻テラス

アクセス
  • 横浜市中区海岸通1丁目
  • TEL:045-661-0602
  • 入場:無料
  • 営業時間:10:00~18:00
    ※開館日時は都合により変更する場合あり。
  • 年中無休(年末年始を除く)
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