2016年8月29日(月)

「旬ごんじゅ」の夏パーティー。女将と繋がる人との輪・話・和!

アバター画像 佐々木 翠

馬車道の路地を入った和食居酒屋「旬ごんじゅ」で、ご近所の方や常連のお客さまを集めたパーティーが開かれるという情報を聞き密かに潜入。まるで古民家のような落ち着いた雰囲気の店内では、女将が采配をふるって、みなさんとても盛り上がって楽しそうでした。

馬車道の路地を入ると小粋な和食居酒屋「旬ごんじゅ」の暖簾が目に入ります。

この店で、2ヶ月に1回くらいの頻度で、ご近所の方や常連さんが集まる様々なパーティーが行なわれていると聞いて、ちょっとだけお邪魔しました。

今日のパーティーのプログラムはライブ。

店内は、日本の古民家にある太く大きな梁が特徴です。まさに和のテイスト満点。天井も高くてとても開放的、厨房と客席の絶妙な距離感がお店の一体感を生み出します。

そうこうしていると、続々と人が集まってきました。

みなさんを女将が明るく出迎えています。お客さまはまるで家族のような感じ。お客さま同士の会話も弾んでいます。

聞けば、今日来ている方は、女将を中心とした犬仲間、ゴルフ仲間、しがらみが一切ない女将行きつけの寿司屋さん仲間や根岸の森林公園に集まる仲間なんだとか。

気がつけば、入りきれないほどの人が集まり、女将と談笑しながらパーティーは進みます。

すると、お客さまが突如ミュージシャンに変身、ライブが始まりました。サックス奏者で常連さんの佐野さんは、66歳でサックスを始めて現在70歳。

お酒を飲んだら吹けなくなるとのことで、誘惑に負けずにトップバッターで演奏。日々練習を重ねて仲間と演奏を楽しむ姿は、こちらも楽しい気分になります。

なんと、そこに女将が、金髪のかつらを被って登場です!!アメリカンガール風のボディコンシャスな衣装で女将も熱唱しています!

宴はどんどん盛り上がってきました。

ひとしきり女将の歌も終わり、次はギター演奏と続きます。

弾き語りをしたお客さんは、かなりかたい仕事をしているそうですが、週末になると大きな根岸の森林公園でギターの練習をしていると仰る。

彼も女将の犬仲間で、携帯写真のアルバムに入っている愛犬も見せていただきました。

お客さまは良い具合にお酒も入り、音楽とおしゃべりに花が咲いています。

すると、再び女将が衣装を変え、何事もなかったかのように店内に現れ、お客さまと談笑。

実は、今日の女将はいつもと様子が違っているらしく、ライブの時の“金髪”は衣装としても、店内に戻った時には黒いロングヘアーに黒のタイトなロングのワンピース姿。

聞けばこの姿は、この日のイベント限定なんだそうです。

このサービス精神と、カラカラとした気さくな人柄は、常連さんでなくても、惹きつけられます。だからこそ、今日のライブも不思議な一体感が生まれているのではないかと感じてきました。

そんな雰囲気の店内に、和服の女性を発見。

時にお酒を配ったり、オーダーを受けているのが妙に気になり、近づいてみました。女性目線で見ても和服は目を引きます。この方、常連さんですが、お店に来ているうちに「働きたい」と女将に懇願してお店で働いて、その後OLに転身。現在は、引き続き常連さんとして通っているのだそうです。

はい、お気持ちはわかります。このお店の雰囲気と料理、そしてお客さまと女将の人柄があれば、再訪したくなりますね。

さて、宴はまだまだ続いていますが、取材はそろそろ終了。

今日感じたのは、女将を中心に集まる非日常空間で、楽しい仲間と楽しい会話が弾むお店だということ。女性同士でお店に行っても、女将の魅力に吸い込まれていく、そんな場所が「旬ごんじゅ」。

今度は仕事ではなく、プライベートで呑みに来て、女将と話がしてみたい!!

ショップデータ

居酒屋 旬ごんじゅ
  • 横浜市中区常盤町6-76
  • TEL:045-663-2348
  • 営業時間:
    月-金/17:00-23:30(L.O.22:30)
    土/17:00-23:00(L.O.22:00)
  • 定休日:日曜・祝日

この記事の著者

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佐々木 翠ディレクター

幼い頃、初めて家族旅行に来たのが横浜山下町。その思い出のこの街に居を移し、早くも17年。ほぼ関内または関外エリアを中心にどっぷりと街に馴染み、愛犬と暮らしています。新旧交えた横浜関内地区について独自の調査により知り得た地元情報を、それぞれの人間ドラマと共に、関内の街をディープに発信していきたいと思います。

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