2016年8月27日

ザキ祭りで、まちづくり!老舗薬局4代目に聞く街づくりの極意!

佐々木 翠 佐々木 翠

横浜・伊勢佐木町6丁目で開催された「ザキ祭り」。この祭りは、商店街の若手メンバー「ザキ六振興会」が中心となり、街の活性化のため年3回開催されています。その祭りの様子と、祭りの中心人物である老舗薬局の四代目にインタビューをしてみました。

明治時代からの老舗商店が軒を連ねる横浜・伊勢佐木町。

その商店街の一角に、「街づくりに情熱を燃やしている面白い人がいる」という情報を入手したので、関内新聞のライターとして、ぜひインタビューをしてみたいと考えていました。

そしてとうとう、8月21日に開催された「ザキ祭り」の会場で噂の人物、ザキ六振興会の田中大嗣さんにお話を伺うことができました。

ザキ六振興会の田中大嗣さん。

-「ザキ祭り」がはじまったのは何がきっかけだったのでしょうか?

10年くらい前から地元の方も伊勢佐木町から離れていってしまい、かつて賑わっていた商店街もすっかり「シャッター商店街」になっていきました。

当然、店先の掃除がされないまま放置されるので、路面がどんどん汚くなってきて、タバコの吸殻やゴミが捨てられていくようになってしまいました。

地元にいる二代目、三代目や一時は街を離れていたけれど、その状況を見るに見かね地元に戻るようになりました。その若手を中心に「掃除会」と称して、朝8時から街のブロック毎にデッキブラシで汚れた路面をゴシゴシ擦ってきれいにしたり、吸殻などのゴミを拾ったりということから、活動がはじまりました。

その活動がきっかけで、街に賑わいをどうにかして取り戻せないかと思うようになり、いろいろな意見交換をするようになりました。

とにかく掃除をして街をきれいにすることが先決と、街のシンボルの塔でもある「波の華(なみのはな)」のモニュメントにあった烏の巣取り除いてきれいにしたりしました。

それから、「波の華」の塔をリニューアルして、記念に「波の華祭り」としてはじまったのが「ザキ祭り」のきっかけなんです。

-田中薬局さんの前に、写真がたくさん貼られてますが、形が違う別な塔があったのですか。

実はこの塔、今の形になる前は「銀河の塔」と言って、形も全く違うんです。

「ザキ祭り」に来てくださる方々や、通りがかりの方々に見て懐かしんで頂けたらという思いで、田中薬局のシャッターのところに自分達で写真を貼りました。

-そういえば、イベントの名前が変わってませんか?

そうなんです。

第1回の時は「波の華祭り」として、関東学院のオーケストラ部や、チアリーディングの方が来てくださったりしたんです。しかし、決まった予算のなかで開催するので、規模を年3回(4月、8月、11月)に縮小してでも、回数を重ねることを大切にして、よりザキ六振興会の結束力を高めようと考えました。

お祭りを継続したいという強い思いから、イベントの名前を「波の華祭り」から「ザキ祭り」として定期的に実施することにしたんです。

 
と、「ザキ祭り」の思いを伺っていると、どんなお祭りが気なってきましたので、ご近所の「川本屋」さんや、出店している他のお店を訪ねてみることにしました。

ここは、地元のお茶屋さんの「川本屋」さん。こちらもザキ六振興会のメンバーさんです。

ここには、お茶はもちろんのこと、横浜発のお茶屋さんが作るパウンドケーキがあります。この伊勢佐木町6丁目から生まれた商品で、地元を活性かするぞ!という想いから考えられたこと。やはりここにも地元愛がありました。

現在このパウンドケーキは一番の売れ筋商品で、引き物にたいへん喜ばれているとのことです。見たまま抹茶の色が濃いです!

抹茶以外にも味は数種類あり、とっても気になります。

地元でしか買えないお菓子や、イベントでしか味わえない生抹茶ハイは、次回の楽しみになりました。

お店がすぐ目の前にあったのですが、着目したのが一枚板の看板。

かなりの大きさの一枚板は、今となっては手に入れるのも難しいと聞いています。お店の建物はビルとなっていますが、看板は受け継がれているとのこと。

お近くに行かれたら必見ですね。

 
なんかどんどん面白くなってきました。

歩いていると、我ら関内新聞も「ザキ祭り」に参戦中。関内飲食店マップを配ってました。

そして、地域イベントの時だけ出店する「結」さん。彼女は、なんと“泡盛マイスター”なんだそうです。

今回、田中薬局の田中さんからのご紹介で、「ザキ祭り」に出店しているということですが、彼女自身が街の近くに住んでいることと、街を盛り上げたいという田中さんの熱い思いに共感して出店を決めたのだそうです。

イカ墨ソーセージやもずくソーセージなどがあり、どれもしっかり素材が味わえる一品です。もちろん、おつまみに合う泡盛をその日に選んで提供されていました。

素敵な笑顔です。

そのほか、フードコートやライブもありました。

ふらりと祭りを見ているといましたよ、コッペル君!

大人でもテンション上がります!

このコッペル君、伊勢佐木町5・6丁目のマスコットキャラクター。

1991年に伊勢佐木町街並再開発事業の際に生まれた、カモメのキャラクターですが、悲しいことになかなか活躍の場があまり無いそうです。

でもこの日は大活躍。

神奈川県警の方と一緒にサギの注意喚起や、子供達と街に打ち水をして、みんなを楽しませてくれました。コッペル君、とてもお洒落で可愛いキャラクターです、今後活躍の場が広がるといいですね。

この日は暑いこともあり、涼を求めるには厳しい日でしたが、次回は秋を感じながらゆっくりと人情味あふれる秋の「ザキ祭り」に来てみてはいかがでしょうか。

-最後に、田中さんに「ザキ祭り」を通して思う、今後の街の展望を聞いてみました。

かつては、活気のあった伊勢佐木町ですが、まだまだシャッターの降りているところが見受けられます。

今自分達で出来ることを継続しながら、まずは伊勢佐木町6丁目界隈を知ってもらいたいと思っています。

空き店舗にお店を出したいと思ってくださる方も含めて、この街に来て良かったと思えること、そして『伊勢ブラ』をして、地元の専門店で楽しくお買い物をしてほしいですね。

今回、「ザキ祭り」を伊勢佐木町六丁目の恒例行事にしたい、そして街全体を活性化させて活気溢れる街にしたいというザキ六振興会メンバーの思いが、がんがん伝わってきました。

田中さんの人柄と、メンバーさんの心配りと、さらにそこに集う仲間たちが、どれだけ団結してこの祭りを作り上げているか、体感することができました。。

次世代の街づくりを考えている、心の熱い人物ばかりでした。

この記事の著者

佐々木 翠

佐々木 翠ディレクター

幼い頃、初めて家族旅行に来たのが横浜山下町。その思い出のこの街に居を移し、早くも17年。ほぼ関内または関外エリアを中心にどっぷりと街に馴染み、愛犬と暮らしています。新旧交えた横浜関内地区について独自の調査により知り得た地元情報を、それぞれの人間ドラマと共に、関内の街をディープに発信していきたいと思います。

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