2016年11月9日(水)

BAR発祥の地・関内、名バーテンダーによるカクテル・ショウ開催

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アバター画像 ウスイ 潤

今回で第3回を数えたカクテル・ショウ。関内がBAR発祥の地であり、日本全国へ広まったという背景から、日本を代表するバーテンダー、オリジナル・カクテルも多く存在。関内を訪れる人々にBARの魅力が伝えられ、また次世代へと継承している担い手を紹介する。

「一流のバーテンダーが横浜・関内に集結する」カクテル・ショウを主催するWebメディア「関内新聞」の運営会社8thOceanが、横浜港開港当時より紡がれる異国情緒と温故が交差する街・関内に移転して営業を始め3年。

多くの出会いがあったが、なかでもバーテンダーとの交流は、関内に根付く大きな拠所を与えてくれるものだった。

そんな大きな存在であるバーテンダーひとりひとりの技術や、カクテルの味を伝える機会となった今回のカクテル・ショウ。

11月3日文化の日、この日も多くのファンの方々が来場し、贔屓のバーテンダーのブースに立ち寄り、各バーテンダーの一杯入魂に注がれたカクテルを片手に来場者は笑顔で溢れた。

会場が、カクテルに魅了された来場者で満たされたころ、横浜バーテンダーの重鎮、LE BAR Sur’e Tの井田 達也氏のMCで、いよいよカクテル・ショウが開演!!

今回のショウに登場するバーテンダーは7名。国内外のコンペティションにも多数出場し、優秀な成績を残すツワモノも含まれる。

それでは登場順に紹介しよう。

岸本さとし氏(DINING BAR 岸本酒房)

「酔っ払いよ、集まってくれてアリガトウ!!」と、トップバッターの緊張感も吹き飛ばすほどにファンサービスを行う岸本氏。

ここで魅せてくれるのは、横浜発祥のカクテル、バンブー。

横浜のグランドホテルのチーフ・バーテンダー、ルイス・エッピンガー氏が考案したとされ、1890年に日本初のカクテルとして世界が認めた歴史あるカクテル。

この日のために、ホテル・ニュー・グランドに確認してきたという!

バーテンダーの、最も使用頻度が高いとされるステアという技法により、その名の通りバンブー(=‟竹”)の爽やかでキレのある味を表現。

レシピには、香りの高いベルモット・ノイリー・プラット ドライを使用する。それが、岸本氏のこだわり。

ふたつのカクテルグラスに注がれ、完成。来場者から試飲者が選ばれ、その喉を潤した。

伝承の、横浜の歴史を感じさせてくれるホテル・ニュー・グランド仕込みのバンブーは、DINING BAR 岸本酒房にて。

臼田徹氏(Bar D,jr)

爽やかな笑顔で登壇した臼田氏。若手ながら実力と舞台度胸を兼ね備えていると、MCの井田達也氏絶賛のバーテンダー。

ボトルを来場者に披露しながら、今回つくられるカクテルのテーマについて語ってくれる姿は、なるほど、会場を沸かしている。

供じられるカクテルは“フェリス”。2014年ヨコハマカクテルコンペティションで銀賞受賞カクテルだ。

フェリス=幸せを意味し、前述のコンペのテーマである「恋するヨコハマ」にちなんで考案された。

横浜を代表する女学校フェリス女学院、誰もが知っている名門学校で、そこに通う可愛らしい女の子をイメージした作品。

試飲に白羽の矢があたったのは、カクテルと同じくピンク色に頬を染めた可憐な女性。

今回2年ぶりに飲んだというカクテル、フェリス=“幸せ”の名にふさわしい表情に満ちているようだった。

“恋するヨコハマで、頬をピンクに染める”カクテルは、Bar D,jrにて。

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