関内駅側からイセザキモールに入ると、1~2丁目は飲食店が多く、歓楽街イセザキのイメージ通りの賑やかさです。
さらに進んでドン・キホーテや大きなパチンコ店を過ぎたあたりから、しだいに生活感あふれる普段使いの商店街になってきますね。
ここから先のイセザキモール4~7丁目が、カルチャースポット「奥イセザキ」なんです。
奥イセザキには古書店が多い!
イセザキモールで書店といえば、何といっても有隣堂本店なのですが、奥イセザキで注目したいのは古書店。小さな古本屋さんです。
4~7丁目のモール沿いに5店。すぐ脇の鎌倉街道に出ればさらに3店。古書店街というほどの規模ではないにしても、わずか徒歩7〜8分ほどの圏内に8店の古書店があります。けっこうな数ですよね。
店主の個性なのでしょうか、店先の書棚に並べられた本を見ると、店ごとの傾向がうかがえます。休日には書棚から書棚へと古書店巡りを楽しむ方もいるではないでしょうか。
クロスストリートの少し手前、4丁目にある雲雀洞(ひばりどう)は昨年10月にオープンしたばかり。奥イセザキで最も新しい古書店です。
店頭のワゴンには手頃な価格の文庫に新書。そして店内の書棚にも豊富な文庫本の在庫が。貴重本がずらりと並ぶ漫画の棚も見逃せませんよ。
5丁目の馬燈書房は、画集、哲学書、宗教書から絵本や漫画まで扱う趣のある古書店です。
3年前の春にこの店を開いた代表の萩野禎彬さんに奥イセザキの印象をうかがいました。
「多種多様に何でも受け入れて、それがイセザキを発展させるエネルギーになっている。この街のように何でも受け入れつつ、ここから新たな発信をしていきたいですね」
奥イセザキには喫茶店が多い!
古書店巡りの後は、温かいコーヒーでひと息つきたいものですね。奥イセザキには、カルチャースポットにふさわしい喫茶店が8店。
近ごろ喫茶店を見かけることが少なくなってきましたが、奥イセザキではファストフード店とはひと味違うバリエーション豊かな喫茶店に出会えます。
香ばしい香りを漂わせてコーヒー豆を焙煎しているまめや本店では、モールに面した店先のテーブルで、通りを眺めながらコーヒーを味わうことができます。
イセザキモールに開店して15年め、まめや本店代表の永谷彰次さんに奥イセザキの魅力をうかがいました。
「とらわれていない自由さを感じられる所です。それでいて、ずっと変わらない懐かしさや温かさがある。新参者がイセザキに来ると、街が人を育ててくれるんです」
奥イセザキには、気になるものがいろいろ!
奥イセザキを歩くといつも気になるのが、段ボール箱の山を築いているこの店。
こちらはボクシング用品の専門店で、顧客のオーダーにいつでも応えられるように、ボクシング用のシューズやグローブをサイズをそろえて常時在庫。
日本製のボクシング用品を海外へ発送することが多いそうです。山のような段ボールの中身はボクシング用品だったんですね。
1ゲーム350円の麻雀と1プレイ50円のアーケードゲーム。遊び方もさまざま。年齢もさまざま。奥イセザキの幅の広さを感じますね。
イセザキモール4丁目の角を曲がった裏道には、エスニックカルチャーが。こちらのタイ食材店、昼時の店先にはタイ料理の弁当が並んでいます。気になりますね。
イセザキモールから黄金橋へ向かう道の途中には、紙しばいを扱うイセザキ書房があります。店内には他店ではあまり見ない英語の料理レシピ本もそろっています。
そしてイセザキモールの裏道には、カルチャー拠点となる小劇場と映画館があります。
毎月さまざまな演目が上演される若葉町ウォーフは、宿泊もできる小劇場。
シネマ・ジャック&ベティーは2スクリーンを備えた映画館。良質の作品を連日上映する横浜屈指のミニシアターです。
古書、喫茶、スポーツ、ゲーム、映画。さまざまなカルチャー体験が待ち受ける奥イセザキへ、ぜひお出かけください!