2016年7月27日

【愛情】チューリップ畑の様に並ぶ多彩なワインが咲き誇るカフス

森本 康司 森本 康司

賑やかな弁天通にひっそりとオープンしたワインカフス。誰にも教えたくない愛情たっぷりなこのお店の楽しみは、まるでチューリップ畑の様に様々なワインを並べて料理とのマリアージュ。早い時間からの一人飲みにも最高なこのお店は愛情で溢れかえる。

カフスでワイン三昧

この店は、誰にも教えたくない…

出来る事なら、自分だけの秘密の隠れ家にしておきたい。雑音の多い俗世から離れ、心穏やかな自分自身に戻れる場所として、誰にも知られない場所として大切にしまっておきたい。

信じていた何かに心を折られた時、目に映るものが幻だと知った時、フゥっと胸のざわつきを安らかに鎮められる場所となる大切なお店。

それがココなのだ。

ワイン カフスの場所と店内

ランチにデミが嬉しい煮込みハンバーグを食べた店や、筆も誤らない弘法大師を思わせてくれた店のある弁天通り。

この通りで時を過ごすことが増えた大きな理由の一つに、この店の存在があった。

関内大通りから弁天通りに入ってすぐにある飲食ビルの3階。賑やかすぎるそのビルの佇まいから想像し難いが、安らぎをくれるこの店は間違いなくココにある。

カフスの玄関カフスのアプローチ

何人も寄せ付けまいとしているわけではない扉を開ければ、その先には完璧なまでに安らぎを守ろうとしている素敵な空間に身を任せることができる。

カフスの廊下カフスの店内

この店の存在を知ったのは、オープン間もない春先のこと。赤に白、そしてピンク。色鮮やかなチューリップが咲き誇っていた季節だ。

カフスで3種のワイン

色の違うワインが注がれたワイングラス。それらがまるで春先に見たチューリップの様にも感じられるほど、心が穏やかになれるのがココ。

カフスの店内②カフスの店内③

弁天通りでは珍しく、まだ明るい時間からやっているこの店にはいつも助けられる。

嬉しいことがあったときに浸る余韻。何かにぶつかり騒めく心を鎮めるとき。

カフスのカウンター

素敵に時間が流れ始めた今年の春から、どんな心の波もこのカウンターで流れを起こしている。

ワイン カフスのお料理(前半)

まずは喉を潤すビール。

カフスでビール①カフスでビール②

ビールまでも香りを楽しませてくれるのが、この店の嬉しすぎる計らい。自らで決めたブランドのビールしか飲まないと分かっていても、グラスが変わるだけで全く新しいビールにすら感じさせてくれる。

数種類あるこの店のビールのラインナップ。

その一つ一つに合わせたグラスを選び供される。たかがビールと言わんとすることが多い中、されどビールとしてやるこの店のスタンスには感動させられっぱなし。

そして極め付けがこれ。

カフスのプレッツェル

ビールとともに出された小さなスナックがお通しだと思わされるが、本当のお通しは焼き立てのこのプレッツェル

一人ひとりの来店ごとに、時間をかけて焼き上げてくれるプレッツェルに何度となく涙させられたことか。

悔しかったあの時も、腹立たしく思ったその時も、どんな心のざわつきも鎮めてくれる温かさと程よい甘さ。

カフスで生ハム①カフスで生ハム②

そしていつもビールと、このプレッツェルに合わせたいのが、カウンターに座れば嫌でも目に入ってくる存在感のイベリコ豚の生ハム。

繊細に切り分け、丁寧に肉を削ぎ、並べてくれる。

カフスの生ハム③

ココからがスタート。ココは雑多な通りの俗世を離れ、浮世な気分にさせてくれる舞台。

カフスのプレッツェル②カフスの生ハム④

温もりを感じるプレッツェルには優しいバターを載せ、口の中で甘みを楽しむ。そして、そこに続けてイベリコ豚の生ハムを投入すると、しつこくなく程よい脂の甘みをまとった塩気が調和してくる。

カフスのサラダ

お通しのプレッツェルにイベリコ豚の生ハム。これ以上にない組み合わせを楽しんでいる頃、出される次の一品。たっぷりのエビと小柱がのせられたサラダのよう。

本当の始まりはココからのはずだった…

ワインセラールーム

カフスのセラールーム

そうだった…

この店には、数百本のワインが並ぶセラールームが完備されている。自由に入り、好みのボトルを探す楽しみを与えてくれる素敵な演出。

カフスの納谷さん①カフスの納谷さん②

もちろん…

料理に合わせて選んでもらうのも、また格別。好みでワインを選んで飲むも、いつも同じオーダーばかり。しっかりにしてくれ。重めにしてくれ。

それではワイングラスが咲かせるチューリップは、いつも同じ色。

カフスの納谷さん③カフスの納谷さん④

エビと小柱がクスクスに乗せられた本日のサラダが出された後、セラールームに入って見つけ出すは、サラダに合わせる色のチューリップ

ワイン カフスのお料理(後半)

カフスでクスクスのサラダ

そいつは白ワイン

ぷりぷりなエビに小柱の歯ごたえ。そこにスパイスが利いたクスクスに、バルサミコ酢の酸味。考えつくされたそのマリアージュに、口の中が幸せでいっぱいになる。

カフスのサラダ①カフスのサラダ②

憑りつかれるように口に運ぶサラダ。そしてそこに合わせて、と出された白ワイン。強すぎない香りと味わいのこの白ワインが、サラダと一緒に味わうと最高のマリアージュをさらに引き立てる。

カフスのコロッケ

次は可愛いコロッケ。

食べやすい、一口サイズの手が込んだ愛情に包まれているのはズワイガニ。ほくほくでしっとりとした食感に、一口ほおばっただけで、幸せが口いっぱいに広がる一品。

カフスのコロッケ②カフスのコロッケ③

ほおばるコロッケにマリアージュさせるは、鮮やかな色のチューリップ…、いやロゼワイン。

出会いによってもたらされる至福の瞬間というものは、こうした誰も思わなかった相性の一致によってもたらされるのだろう。長きに想い、直向きに寄り添う。そんな相性を思わせる美しい花と愚直な丸み。

カフスのソーセージ

艶やかな照りもロゼに合う。

どれも同じに見えるソーセージの盛り合わせも、一つ一つが特別な個性。パリッと一口ほおばりロゼを飲み、また別の個性を感じれば白ワインに変える。

カフスのカウンター②

独り占めしたいという理由

気が付けば、一人で来たこの店のカウンターが、愛情で溢れかえっていた。

カフスの3色のワインカフスの3色のワイン②

ココには、知らなかった愛情がいつも並んでいるかのよう。それがこの店の優しさであり、誰にも教えたくない、誰にも触らせたくない宝物になる。

カフスのエビのアヒージョカフスのエビのアヒージョ②

ソフトシェルシュリンプのアヒージョに、天にも昇る気持ちにさせられ、3色のワインが花畑を完成させる。春先に訪れたはずのチューリップは、今もまだこの弁天通に咲き誇る。

贅沢に個性を楽しみ、一度に個性を並べて味わう。

それぞれの相性を楽しみながら、また新しい発見を経験する。これからも一生続いてほしいと思える瞬間は、やはり誰にも邪魔をされたくないものだな…。

間違いなく見つけてしまった…

カフスの3色のワイン③

まだ明るい陽が残る時間だから、もう少しココで幸せを感じて飲んで帰るとするか。

唯一の心配事は、ココで過ごす時間を誰かに邪魔されやしないということだけだな。

ショップデータ

ワイン カフス
  • 横浜市中区弁天通3-41
    横浜エクセレントⅡ 3F
  • TEL:045-681-7311
  • 営業時間:16:00~25:00(LO 24:00)
  • 定休日:日曜
  • Web:cuffs.yokohama

この記事の著者

森本 康司

森本 康司編集長

関西に生まれ、学生時代をアメリカで過ごす。帰国から5年した頃に流れ着いたこの街が好きになり、2013年12月に関内新聞を立ち上げる。週に3度は、関内で飲み歩きしている。美味しいものに目が無く、あらゆる種類のお酒を飲むがバーボンが特に好き。汗っかきで、暑さが苦手。

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