2016年7月11日

関内の古い貨物鉄道を巡るミステリー仕立てのミニトリップ~前編

大谷 幸一 大谷 幸一

いままでまったく気がつかなったことが、気になることってありますよね。今回は、赤レンガ倉庫のイベントへ向かう時に、汽車道の遊歩道を歩いていて鉄道のレールのようなものがあるのに気づいた時から、ミステリー仕立てミニトリップが始まりました。

関内・汽車道で謎の鉄道線路を発見!

暖かい初夏の週末、赤レンガのイベントへ向かうために、桜木町駅から遊歩道「汽車道」を歩いていると、路面電車の線路のようなものを偶然発見した。

いつも歩いている道なのに全く気にしていなかった。なんだろう、これは…

しかも、ところどころ途切れていてどこまで繋がっているのかよくわからない。なぜか気になり家に戻ってからネットで調べてみると、発見した線路は路面電車用ではなく、古い貨物列車の廃線であることが判明した。

なんだかとても興味が湧いてきて取材を開始することにする。

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まずは、全体像を理解するために高いところへ登ろう

なにせこの近くには、高さ約296Mの日本で5番目に高い「横浜ランドマークタワー」があるのである。早速、69階の展望フロアに登ってみた。

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写真右下がJR桜木町駅。左上に登る3つの鉄橋が見える道が現在「汽車道」とよばれる遊歩道(赤い点線)。赤レンガ倉庫へ行く時はこの道を通る人が多い。この「汽車道」が今回の取材でわかった古い貨物列車の線路だったのである。

この線路は、現在のJR桜木町駅の東側に隣接した「東横浜駅」という貨物専用駅から、赤レンガ倉庫2号館の横にプラットホームだけが残る「横浜港駅」を結び、海外から横浜港に入港した船から降ろされた物資を日本国内に運ぶための大動脈の始点として日本の高度成長に重要な役割を担っていたらしい。

そしてJR桜木町駅から歩いてみることにする

汽車道は、左右に運河を見ながら赤レンガ倉庫を目指して延びている。運河に観覧車、なにやらミステリアスな雰囲気が漂う。

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アメリカ製の「港一号橋梁」を渡り「汽車道」のほぼ中央に到達。

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「港二号橋梁」を渡ると線路は大きく右にカーブする。

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そして「港三号橋梁」へ。この橋は北海道の夕張川橋梁を平成9年(1997年)に移設したらしい。本来はどのような橋が架けられていたかは不明。

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「港三号橋梁」を過ぎたあたりで後ろを振り返ると、ランドマークタワーが威容を誇っている。

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このあたりで汽車道の雰囲気はだいぶ変化する。左右は芝生となり、メルヘンチックな雰囲気に。

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吹き抜けが印象的なホテル「ナビオス横浜」の下を通過した「汽車道」はここで一旦途切れてしまう。振り返って桜木町方面を見ると、雨上がりの汽車道に夕日があたりドラマチックな雰囲気に。

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「ナビオス横浜」をさらに進むと芝生の公園が広がっている。ここには貨物線の名残のオブジェが静かに佇み、終着点の「横浜港駅」を静かに指し示している。

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横浜港駅跡に到着!しかし…

芝生の公園を抜け、赤レンガ倉庫に突き当たって大きく左に曲がると今回の取材の最終地点「横浜港駅」のプラットホームとなる。

1920年(大正9年)東横浜駅から横浜港駅までの貨物線が開通してから96年、すでに1世紀が経とうとしている。その間に起こった出来事を想像しながら汽車道を散策するのはとてもロマンティックだと感じながら「横浜港駅」のプラットホームに立っているとなにか心に引っかかる。

先ほど赤レンガ倉庫を左に曲がった時に、右の方の「象の鼻パーク」方面に向かう遊歩道にも鉄橋らしき遺構が目に入ったのだ。

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もしかすると、汽車道は「横浜港駅」が終着駅ではなかったのか?

しかし、ここで、本日の取材は時間切れとなり、後日出直してこの謎を追うことにした。

※この記事は、後編に続きます。

この記事の著者

大谷 幸一

大谷 幸一デスク

昼はうだつの上がらない中年サラリーマン。しかし、ひとたび編集長からの特命が下ると、どんな難しい取材にも果敢に挑む熱血漢。こんな私を人は「関内新聞の仮面ライター」と呼んでいます。深い歴史があり、異国情緒漂う関内。この街の知られざる魅力をたくさん発見し社会に発信することが私の使命です。

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