関内の古い貨物鉄道を巡るミステリー仕立てのミニトリップ~前編

関内・汽車道で謎の鉄道線路を発見!

暖かい初夏の週末、赤レンガのイベントへ向かうために、桜木町駅から遊歩道「汽車道」を歩いていると、路面電車の線路のようなものを偶然発見した。

いつも歩いている道なのに全く気にしていなかった。なんだろう、これは…

しかも、ところどころ途切れていてどこまで繋がっているのかよくわからない。なぜか気になり家に戻ってからネットで調べてみると、発見した線路は路面電車用ではなく、古い貨物列車の廃線であることが判明した。

なんだかとても興味が湧いてきて取材を開始することにする。

kamotsusen_001

まずは、全体像を理解するために高いところへ登ろう

なにせこの近くには、高さ約296Mの日本で5番目に高い「横浜ランドマークタワー」があるのである。早速、69階の展望フロアに登ってみた。

kamotsusen_002

写真右下がJR桜木町駅。左上に登る3つの鉄橋が見える道が現在「汽車道」とよばれる遊歩道(赤い点線)。赤レンガ倉庫へ行く時はこの道を通る人が多い。この「汽車道」が今回の取材でわかった古い貨物列車の線路だったのである。

この線路は、現在のJR桜木町駅の東側に隣接した「東横浜駅」という貨物専用駅から、赤レンガ倉庫2号館の横にプラットホームだけが残る「横浜港駅」を結び、海外から横浜港に入港した船から降ろされた物資を日本国内に運ぶための大動脈の始点として日本の高度成長に重要な役割を担っていたらしい。

そしてJR桜木町駅から歩いてみることにする

汽車道は、左右に運河を見ながら赤レンガ倉庫を目指して延びている。運河に観覧車、なにやらミステリアスな雰囲気が漂う。

kamotsusen_003

アメリカ製の「港一号橋梁」を渡り「汽車道」のほぼ中央に到達。

kamotsusen_004kamotsusen_005kamotsusen_006kamotsusen_007
「港二号橋梁」を渡ると線路は大きく右にカーブする。

kamotsusen_008kamotsusen_009
そして「港三号橋梁」へ。この橋は北海道の夕張川橋梁を平成9年(1997年)に移設したらしい。本来はどのような橋が架けられていたかは不明。

kamotsusen_010kamotsusen_011kamotsusen_012
「港三号橋梁」を過ぎたあたりで後ろを振り返ると、ランドマークタワーが威容を誇っている。

kamotsusen_013

このあたりで汽車道の雰囲気はだいぶ変化する。左右は芝生となり、メルヘンチックな雰囲気に。

kamotsusen_014kamotsusen_015
吹き抜けが印象的なホテル「ナビオス横浜」の下を通過した「汽車道」はここで一旦途切れてしまう。振り返って桜木町方面を見ると、雨上がりの汽車道に夕日があたりドラマチックな雰囲気に。

kamotsusen_016

「ナビオス横浜」をさらに進むと芝生の公園が広がっている。ここには貨物線の名残のオブジェが静かに佇み、終着点の「横浜港駅」を静かに指し示している。

kamotsusen_017

横浜港駅跡に到着!しかし…

芝生の公園を抜け、赤レンガ倉庫に突き当たって大きく左に曲がると今回の取材の最終地点「横浜港駅」のプラットホームとなる。

1920年(大正9年)東横浜駅から横浜港駅までの貨物線が開通してから96年、すでに1世紀が経とうとしている。その間に起こった出来事を想像しながら汽車道を散策するのはとてもロマンティックだと感じながら「横浜港駅」のプラットホームに立っているとなにか心に引っかかる。

先ほど赤レンガ倉庫を左に曲がった時に、右の方の「象の鼻パーク」方面に向かう遊歩道にも鉄橋らしき遺構が目に入ったのだ。

kamotsusen_018

kamotsusen_019

kamotsusen_020

もしかすると、汽車道は「横浜港駅」が終着駅ではなかったのか?

しかし、ここで、本日の取材は時間切れとなり、後日出直してこの謎を追うことにした。

※この記事は、後編に続きます。

この記事が気に入ったら
いいね!お願いします

関内新聞の最新情報をお届けします

前の記事ponicaroad_eye馬車道発横浜アイドルのポニカロードが月イチで防犯ゴミ拾い中!

次の記事kamotsu_eye関内の古い貨物鉄道を巡るミステリー仕立てのミニトリップ~後編

この記事の著者

大谷 幸一

大谷 幸一デスク

昼はうだつの上がらない中年サラリーマン。しかし、ひとたび編集長からの特命が下ると、どんな難しい取材にも果敢に挑む熱血漢。こんな私を人は「関内新聞の仮面ライター」と呼んでいます。深い歴史があり、異国情緒漂う関内。この街の知られざる魅力をたくさん発見し社会に発信することが私の使命です。

この著者の最新の記事

関連記事


近日のイベント

6月
2
all-day 第36回横浜開港祭
第36回横浜開港祭
6月 2 – 6月 3 all-day
第36回横浜開港祭 @ 臨港パーク及びみなとみらい21地区、新港地区、その他周辺
詳細 開催日:2017年6月2日(金)、6月3日(土) 場所:臨港パーク及びみなとみらい21地区、新港地区、その他周辺 主催:横浜開港祭協議会(横浜市 横浜商工会議所 (公財)横浜観光コンベンション・ビューロー (一社)横浜青年会議所) Web:kaikosai.com 開催実施要項:こちらからダウンロードできます 実行委員会からのメッセージ 本年の第36回横浜開港祭は、”Thanks to the Port”「開港を祝い、港に感謝しよう」~開港からの英知・想いを未来へ繋ぎ次世代との共鳴を広げる市民祭~ をテーマに掲げ、6月2日(金)、3日(土)の2日間、開催致します。 賑わいから街をよりよくしていこうという伝統をしっかりと引継ぎ、これまで以上に多くの市民の皆様と手を携えて、共に市民祭を構築していくことで、より地域に根差した賑わいとして、横浜のまちづくりと観光の活性化に繋げて参ります。 今年も一人でも多くの方に横浜開港祭を楽しんで頂けるよう、一生懸命取り組んで参りますので、第36回横浜開港祭をよろしくお願い致します。 第36回横浜開港祭 実行委員長 野並 晃 親善大使 募集!! 第36回 横浜開港祭をキャンペーンPR活動などを通して盛り上げていただける「横浜開港祭親善大使」を募集しています。 詳しくは、こちらのリンクからパンフレットをご覧ください。 成功を祈願して、今回も巨大熊手を!

View Calendar

ページ上部へ戻る