2017年5月1日

水陸両用バス スカイダック横浜で再発見する港町横浜の大きな魅力

森本 康司 森本 康司

昨年10月から社会実験の一環として運行されている、水陸両用バス「スカイダック横浜」。毎日数便が運行されていて、関内の街を走る派手な大型バスを目撃した読者もいるのでは?今回は、この水陸両用バス「スカイダック横浜」でいく、横浜観光を体験取材。日ごろ見なれた景色も違って見え、街の魅力を再発見した気がします。

スカイダック横浜とは

昨年(2016年)10月から、横浜市の社会実験「水・陸新発見みなとまちめぐりプロジェクト」として運行が開始された、水陸両用バス スカイダック横浜

運航から半年で、既に約15,000人の方々が乗車したといいます。

水陸両用バスという新たな手段で、通常ならバスと船を乗り換える必要があるところを、シームレスに陸と海から観光を楽しめる魅力を持っています。

そんなスカイダック横浜の魅力を、筆者が体験してきました。

車?船?…水陸両用だから全てが2つ

スカイダック横浜ののりばは、日本丸メモリアルパークと横浜赤レンガ倉庫にあります。この日は、日本丸メモリアルパークから乗車します。

スカイダックスカイダック

スカイダック横浜は、2階建てバスと同じほどの高さ。水陸両用だから、いろいろなものが“2つ”必要になります。

安全器具

スカイダック更に…、

乗客が乗る座席には、陸路で必要なシートベルト。そして座席の下には、海路で必要なライフジャケットが備えつけられています。

乗客には陸路では、シートベルトの着用を推奨。

小さなお子さんには、海路ではライフジャケットの着用をしてもらうため、乗車時にライフジャケットの配布を行い、大人には万が一の時に座席下にライフジャケットがあることを伝えた上、出発前にライフジャケットの使用方法を丁寧に教えてくれます。

エンジンと免許

スカイダック通常のバスの様に見える運転席。見慣れたハンドルの他、船として操縦する際に使用するジョイスティックと各種計器が備わっています。

そして当然といえば当然のこと、運転手は陸路を行くバスを運転するための大型2種免許と、海路を行く船を操縦するための一級小型船舶操縦士免許を持っています。

スカイダック横浜を運行する日の丸自動車興業(株)では運行に先立ち、それまで観光バスを運転していた同社の運転手から希望者を募り、船舶免許を取得させたと言います。

スカイダック横浜の運行航路では本来、小型船舶2級で良いところ、全員が1級を取得したということです。

陸路で関内を観光

さぁ、いよいよスカイダック横浜での横浜観光の始まりです。

チケットカウンターのスタッフに見送られ、まずはバスとして陸路で横浜観光をスタートします。

スカイダックスカイダック

前述した通り、スカイダック横浜は2階建てバスと同じ高さがあります。ただ高さは同じでも、通常の2階建てバスとの違いは、運転席もその2階と同じ高さにあるという点。

車載カメラを前後に搭載し、運転席では2つのモニターで確認できるようになっている上、車の左右にあるバックミラーも様々な角度を確認できるようになっています。

本来は運転手一人で運転ができるようになっていますが、より安全面を確保するため助手席にももう一名の乗務員が座り、交差点を曲がる際には運転手の補助を行っていました。

陸から横浜三塔を観光

スカイダック

道路を走るスカイダック横浜は、かなりのインパクト。窓が無いため、春の心地よい風を感じて走ります。

スカイダックスカイダックスカイダック

ジャックの塔から始まり、キングクイーンへと続きます。

筆者にとっては、いつも見慣れた建物。しかし2階建てバスの高さから見る三塔は、いつもとは違った景色に感じるほど。

その上スカイダック横浜には、ガイドも乗車しています。丁寧な説明を聞きながら巡る観光は、見慣れた街も違って魅せてくれるような気がしました。

みなとみらい

横浜三塔を巡った後は、バスは新港エリアからみなとみらいへと進んでいきます。

スカイダック

スカイダック横浜の陸路の観光は、約10分ほど。

しかし窓がなく風を感じ、ガイドの丁寧な説明と名所の案内付きで、10分という時間も長く感じ満喫できました。

スカイダックスカイダック

ランドマークタワーが見えきてさくら通りを左折すれば、陸路での観光とはお別れです。

スプラッシュ ~陸から海へ~

コスモワールドと日本丸メモリアルパークの間にあるスカイダック横浜専用の入水路から、今度は船として海上からの観光がスタートします。

スカイダックスカイダック

このスカイダック横浜の観光で、もしかしたら一番の興奮ポイント。それが入水の瞬間です。

これまでバスとして陸路を走っていたそのバスが、そのまま海をめがけて走っていきます。

本来なら、ここで大慌てするかも知れませんが、スカイダック横浜は水陸両用。そんなことを頭に思い出し、遊園地にある水流滑りのアトラクションにでも乗るように、身を任せて興奮できる瞬間です。

スカイダック

これまでの運行における確率で、車両の左側の方が濡れる可能性があるのだとか…。そんな時の為に、希望すればポンチョ型のカッパを借りることができます。

ちょっと安心ですね。

スカイダックスカイダック

海からの横浜観光

いくつもの橋

スカイダックここからは、ちょっとした非日常の景色。

思った以上に安定感のある船となったスカイダック横浜の、今度は船上から観る横浜の景色です。

引き続き、ガイドによる丁寧な説明。

知ってるはずの幾つもの知識も、海の上から観る光景と合わせて聞くと、なるほどな!とうなずかされることもしばしばです。

汽車道の鉄橋

スカイダックスカイダック横浜の海路での観光は、いくつものをくぐり進みます。

そのため、潮の満ち引きによって運行する時間に限りがあり、天候や時間によって海路の観光コースは異なるようです。

まず最初にくぐるのは、汽車道の鉄橋。

多くの人が行き来する汽車道ですから、鉄橋をくぐる瞬間にはたくさんの人がこちらを見ています。そんな人たちに手を振りながら鉄橋をくぐって行きます。

スカイダック横浜の船としての速度は、最大7ノット

通常は、ちょうど汽車道を歩く人ぐらいの速度かな?と、あとで運転手さんが教えてくれました。

スカイダックスカイダック

確かにゆっくりと、人の歩く速度ぐらいで進むスカイダック横浜。ただその分、ゆったりとした気分で海上からの横浜を堪能させてくれます。

スカイダック

万国橋

今度は、車も行き交う万国橋。みなとみらいの夜景を撮影するのに絶好のポイントですから、筆者にとっては日常的に渡る橋。

スカイダックスカイダック

そんな万国橋の下を潜って行きます。

橋の下に差し掛かるときには、スカイダック横浜の天井に様々な色のLED電飾が灯り演出。

スカイダック

スカイダック横浜が運行されてまだまだ半年ですから、こんな光景を観るとちょっと驚いてしまいますよね。

海に浮かんでいるスカイダック横浜はタイヤこそ水中にあって見えませんが、どこからどう見たってバスが浮いているとわかってしまいます。

スカイダックスカイダック

新港橋梁

スカイダックこの日、スカイダック横浜で潜った橋は全部で3つ。

3つ目の橋は新港橋梁です。

この橋は山下公園へと続くプロムナードの入り口にもなっていますので、赤レンガ倉庫から山下公園、そしてその逆に山下公園から赤レンガ倉庫へと向かう人でいっぱいです。

ここでも橋を行き交う人に手を振り、くぐって行きます。ちょっとした優越感です。

スカイダック新港橋梁を潜れば、そこから視野が広がります。

先ほどは陸の上から観た横浜三塔を、今度は海の上から観ることができる。ほんの2,30分前にそれぞれに見た建物を、今は海の上からいっぺんに見ています。

これこそスカイダック横浜で行く、横浜観光の醍醐味ですね。

象の鼻パークにいるたくさんの人が、こちらを向いているようにすら感じてしまいました。

スカイダック

大さん橋

3つの橋を潜った後も、スカイダック横浜での観光はまだまだと関係が続きます。

スカイダックスカイダック

横浜でも1,2を争う有名なが、立て続けに視界に入ってきます。

スカイダックスカイダック

この日の大さん橋には、幸運にもにっぽん丸が停泊中でした。そのにっぽん丸に、限りなく近くまでスカイダック横浜が近づいてくれます。

大型船が停泊する大さん橋。こんな景色を観れるのは、横浜ならではです。

ベイブリッジ

といって、忘れてはならないのがベイブリッジ。大さん橋を過ぎると視界の先に、そのベイブリッジを観ることができます。

スカイダック

ここまでくると広い海を感じることができ、開放感はクライマックスを迎えます。

海から見る横浜らしいスポット

スカイダックいよいよ、スカイダック横浜の海上観光も後半へ。

ここからは、海から見る横浜らしい景色が広がります。

夕陽を背にするランドマークタワーとみなとみらいのビル群。遮るものが何もなく、帆の形をしたインターコンチネンタルホテルから神奈川県警までのパノラマビューです。

まるで絵葉書のような景色に、見惚れられる素敵な瞬間でした。

スカイダックスカイダック

反対側には、大さん橋越しにマリンタワーも。そして、スカイダック横浜がゆっくりと進むにつれ、赤レンガ倉庫も改めて見えてきます。

スカイダックスカイダック

先ほど潜った3つの橋を、改めて潜り、いよいよ観光の終盤です。

上陸 ~海から陸へ~

スカイダック

ゆりかもめ

スカイダックスカイダック

そろそろスカイダック横浜の、陸と海からの横浜観光ともお別れ。そんな寂寞の想いに浸っていると、別れを惜しんでくれるある生き物が近づきます。

それは何とゆりかもめ

手を伸ばせば、餌付けもできそうな近さまで近づいてきます。その上、スカイダック横浜の天井に下りてくることも。

ゆりかもめを下からツンツンして、いたずらしたくなる影が見えました。

スカイダック

ゆりかもめに見送られると、いよいよスカイダック横浜は上陸をします。

この瞬間が運転手にとって、一番難しい瞬間だとガイドからのアナウンス。それもそのはず、上陸の瞬間は船の操縦とバスの運転を同時にしなくてはならないから。ジョイスティックとハンドル・アクセルの全てを操縦することになるのです。

洗浄

スカイダックスカイダック

上陸するスロープには、噴水のような水が立ち上ります。

スカイダック横浜は通常の船とは違い、陸も走る水陸両用バス。海水をきれいに洗い流さないと、車の躯体部分が錆びてしまうこともありますし、また地上の道路を海水で汚すわけにはいきません。

スロープでは、他にもスタッフさんがホースを持って待ちかまえ、車体というか船体というか…を洗っています。

スカイダック

スカイダック横浜での横浜観光を終えて

今は、社会実験の一環として運行されているスカイダック横浜。ずっと運行が続くかは、この先の話なのかも知れません。

ただ、新たな観光手段として、陸と海からの観光を楽しめるのは水陸両用バスであるがゆえ。

港町ヨコハマだからこそ、このスカイダック横浜は魅力を増し、またスカイダック横浜の観光だからこそ、港町ヨコハマの魅力を余すところなく体感できる。そんな気持ちになりました。

普段、見慣れた街でもスカイダック横浜から見る景色は違ったようにも見え、横浜に観光で訪れる人ばかりでなく、地元の人にもこの機会に利用してもらいたいと思いました。

そして、4月29日からは夜間の運航も開始することが決定。

横浜ならではの夜景を、水陸両用バス スカイダック横浜から感じることができるようになるようです。

読者の皆さんも、ぜひスカイダック横浜で横浜観光を満喫してみてはいかがでしょうか?

施設の詳細データ

横浜ウォッチングツアー「スカイダック横浜」
  • 運行期間:毎日
  • 料金:大人3,500円/こども1,700円(税込み)
  • 所要時間:約60分
  • 運行時間:ホームページでご確認ください。

この記事の著者

森本 康司

森本 康司編集長

関西に生まれ、学生時代をアメリカで過ごす。帰国から5年した頃に流れ着いたこの街が好きになり、2013年12月に関内新聞を立ち上げる。美味しいものに目が無く、あらゆる種類のお酒を飲むがバーボンが特に好き。近頃は、見様見真似でシェーカーを振ったり、料理をしたりすることが多くなった。お酒の空瓶で作るBottle Ware Artにハマっている。

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