2016年1月23日(土)

【忘我】至福の一人の時間を演出してくれるビストロマールで舌鼓

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アバター画像 森本 康司

マールで赤ワイン煮①マールで赤ワイン煮②
ソムリエの山崎さん:
こちらは仔羊肩肉のトマト煮込み、クスクスとスパイシーなアリサ添えです。アリサというのは、北アフリカの香辛料ですね。お好みでクスクスにもお肉にもつけてお召し上がりください。

マールの赤ワイン煮

最高のタイミングで赤ワインが現れ、そして絶妙のタイミングでお肉料理が登場する。どちらが主役で、どちらが脇役とも言うことができない完璧なダブルキャスト。

仔羊肉はホロホロに柔らかく煮込まれている。そしてクスクスも絶妙な食感。そしてイタリアの赤ワインは、好みのしっかりボディに芳醇な香り。どの順番で口に頬張ったとしても、間違いのないマリアージュを魅せてくれる。

素晴らしいじゃないか!

マールのリングイニ①マールのリングイニ②
カウンターで料理をいただくのは、口の中のエンターテイメントじゃない。やはり、その視線の先に繰り広げられるキッチンの様子。

さて、次は何を見せてくれよう…。

マールのリングイニ③マールのリングイニ④
ソムリエの山崎さん:
リングイネをフランス産の鴨の生ハムと長ネギのソースでお召し上がりください。

マールのリングイニ⑤

見た目にも鮮やかな鴨の生ハム。そして鴨が背負う長ネギ。

これは正しく…

鴨がネギを…、と悪戯な妄想は脳裏にしまっておけなくなるほどの相性。生ハムのホンノリとした塩加減が、リングイネの食感の良さに纏わりつく。更にパンチの利いた香辛料が、先ほどから飲んでいるイタリアの赤ワインにも負けずに主張してくれる。

やはりソムリエがチョイスすると、これほどまでに絶妙なコンビネーションが演出できるのか。

 
ふぅ~

見つけて良かった!

マールのプリン①

お、おっと。締めくくるには、まだ早いか。

しっかりした食感がまた嬉しいプリン。そこにカラメル…、いや待てよ、これはカラメルじゃないな?

マールのデザートワインマールのデザート
ソムリエの山崎さん:
柔らかいプリンもありますが、当店のプリンはしっかりとした食感でお作りしています。大人のプリンと呼んでいますが。かかっているのはカラメルではなく、スペインの甘いシェリーです。別の種類ではありますが、同じスペインのデザートワインとご一緒にお召し上がりください。

 
なるほど。確かにしっかりした食感が、大人の贅沢な時間を締めくくってくれる。

それに、驚いたな。デザートワインにプリンという相性も、至福過ぎる喜びを口の中に放り込んでくれる。甘いものは苦手だからという男性でも、もちろん、食後のデザートは別皿な女性でも、その至福過ぎる喜びには目を丸くさせられるだろうな。

 

 
いつもの決め台詞は、もう既に出してしまったんだった。

マールのキャンドル

終わって欲しくない出来事というを、終わらせるのは名残惜しいものだ。もっとこの時間をゆっくり大切に育んで…と、思いたいところだが、見つめるキャンドルに照らされるワイングラスが空になりそうだ。

我をも忘れさせてくれるような優しい雰囲気のお店。

一人の食事を雑に終わらせるのではなく、大人なら贅沢な一人の晩餐ができるお店を知っていても良いものかも知れないな。グラスで味わえるワインに、ハーフサイズにしてくれるお料理。

それはきっと女性が一人で来ても喜ぶのだろうな…。

 
久しぶりの展開に、一時はどうなる事かと思ったが、このお店に来て正解な夜だった。

ショップデータ

Bistro MARC(ビストロ マール)
  • 横浜市中区相生町1-10
    帳文堂ビル2F
  • TEL:045-663-9059
  • 営業時間:
    平日 18:00~2:00(L.O.1:00)
    土・祝 18:00~0:00(L.O.23:00)
  • 定休日:日曜

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この記事の著者

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森本 康司編集長

関西に生まれ、学生時代をアメリカで過ごす。帰国から5年した頃に流れ着いたこの街が好きになり、2013年12月に関内新聞を立ち上げる。美味しいものに目が無く、あらゆる種類のお酒を飲むがバーボンが特に好き。近頃は、見様見真似でシェーカーを振ったり、料理をしたりすることが多くなった。お酒の空瓶で作るBottle Ware Artにハマっている。

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