御神輿は全22基、担ぎ手は総勢3千人
梅雨空が続くこの頃ですが、6月30日(日)は時おり晴れ間も見えるまずまずの天気に。伊勢佐木町へ向かうため地下鉄ブルーラインに乗り込むと、もう車内のあちこちに鯔背な法被姿が見えます。
イセザキ•モールもご覧の通り。関内駅側からパレードの出発点になる伊勢佐木町7丁目方向へ、祭り半天を羽織ったみなさんが歩いて行きますよ。
正午過ぎ、いよいよパレードが始まりました。第14回となる今回のパレード、横浜を中心に神奈川県内の各地から全22基の御神輿が参加。担ぎ手として駆けつけた人は約3千人にもなるそうです。威勢の良い掛け声とともに、御神輿のパレードがイセザキ・モールを7丁目から1丁目まで練り歩きます。
ふだんは静かでのんびりとした奥イセザキの雰囲気が一変。完全に祭りモードになりました。
モール内は、練り歩く御神輿と見物の人でいっぱい。御神輿は次々とやって来ます。
この御神輿は、かなり重そうですね。極太の担ぎ棒ですが女性の担ぎ手も力一杯がんばっています。
掛け声も独特、相州どっこい御神輿
パレード参加御神輿22基のうち、14基が江戸前御神輿、残り8基は相州御神輿。相州御神輿は湘南から県西部に多く、湘南御神輿とも呼ばれています。
江戸前御神輿は担ぎ棒が井桁に組まれていますが、相州御神輿は2本の担ぎ棒だけ。横に組まれた担ぎ棒がありません。
もうひとつの特徴は、御神輿の側面に「タンス」と呼ばれる取っ手が付いていること。このタンスを打ち鳴らしながら、リズムを合わせて「どっこい、どっこい」と担ぎ手が声を掛けるので「どっこい御神輿」と呼ばれることが多いようです。江戸前御神輿より少しゆっくりとしたリズムで、担ぎ手たちは練り歩いていきます。
そして「どっこい」の掛け声に合わせて、合間合間に歌われるのが「御神輿甚句」です。相撲甚句がよく知られていますが、御神輿甚句もまったく同じ都々逸調の民謡。マイクを手にした歌い手が聞かせる甚句で、担ぎ手たちの掛け声がさらに力強く勢いを増していきます。
左右の前棒に取り付けられた綱は、御神輿の舵を取るためのもの。
女の子たちも全身を使い、ありったけの力でしっかりと御神輿の舵取りをしています。
この日の横浜の最高気温は31度。法被姿でいっぱいのイセザキ•モールは、真夏のような熱気であふれていました。