美しく女性の指先を飾るネイリスト。さりげない女性のオシャレであり、輝いて毎日を送る女性にとってはちょっとしたリフレッシュにもなるネイルを手掛けてくれる存在です。
そんなネイリストが活躍する、野暮ったい男の筆者にはキラキラし過ぎてて縁遠いと思っていたネイルサロン。今回は、奇妙なご縁で繋がったネイルサロンを取材することにしました。
普段、男性ではなかなか入ることが無いネイルサロンでネイリストさんにお話を伺いましたので、男性も知っておいて損はないポイントを交えてご紹介します。
濱爪〜ハマネイル〜弁天通2丁目にあるネイルサロン
お邪魔したのは、関内弁天通のマンションの一部屋でネイルを施術する濱ネイルさん。サロンを開いてから、間もなく20年を迎えるという実績あるネイルサロンです。
オーナーネイリストの鈴木智子さんは、今よりもネイルが一般的ではなかった20年ほど前にネイルに興味を持ち、知人の紹介もあってネイルサロンで技術を学び、そのまま思い切ってご自身のサロンを開いたという行動派の女性です。
マンションの一部屋を、ネイルサロンとして使っている濱ネイル。白い壁に清潔感があるうえ、リラックスできるプライベートな空間が、ちゃんと確保されています。
ネイリストと向かい合わせに座るようになった施術台の机には、手元を照らす照明と、施術を受ける女性の腕が疲れないようにクッションが置かれています。
男性必見!ポイント~その1~
男性が目にするネイルサロンと言えば、路面やショッピングセンターの中にある、美容院のような空間のネイルサロンを思い浮かべることが多いかも知れませんが、濱爪〜ハマネイル〜の様にプライベート感があるマンションの一部屋を使ったサロンも実は多いのです。
取材を申し込んだ当初、ネイルサロンなので女性ライターの出番だなと考えていた筆者に、「今は男性でも爪に気を使う方もいらっしゃいますし、それ以外にも女性にネイルの施術をプレゼントする男性も増えたから男性ライターでも良いのでは…」と、鈴木さん。
なるほど!ということで、ネイルの施術を受けてくれる女性を連れ、筆者が撮影して記事を書くことになりました。
男性必見!ポイント~その2~
大切な相手へ感謝の気持ちを表すプレゼントとしての花束を贈ることに代えて、ネイルサロンでの施術をプレゼントするのも喜ばれるかも知れません。花束と同じでいつか爪が伸びて散ってしまうかも知れないけれど、プレゼントされた女性は自分の指先に咲く花を、字のごとく肌身離さず楽しむことができますね。プレゼントとして効果は、花束より上かも!?
元のネイルをオフ
さていよいよ、ネイルの施術が始まりです。
すぐに色選び!と思いきや、それまでについているネイルをオフすることから始めます。お客様シートに必要事項と希望などを書き込み、まずはついているネイルを丁寧に削っていきます。
いま主流なのがジェルネイル。後述しますが、ネイル素材を光で固めるタイプのネイルです。これを取るには、表面を機械で削り、オフするための特殊な液体に浸し、更に削る必要があります。
もともと付いていたネイルを丁寧にオフしたあとは、本来の地爪を整えていきます。その時…、
「ラウンドでいいですか?」と、鈴木さん。
なになに?とあたふたする筆者に、「爪先を色々な形にすることができるのです」と施術を受けている女性が教えてくれます。
先ほどまでついていた元のネイルも綺麗に取れ、爪先もラウンド型に整えられてオフの作業が完了です。
男性必見!ポイント~その3~
女性が楽しんでいるネイルには、色やデザインだけではなく、爪の長さや爪先の形にも違いやこだわりがあるようです。それは好みだったり、職業などにおける実用性なども考えての事。爪先の形にはラウンドの他、スクエアとか、ポイント、オーバル等、様々あるようですよ。
デザイン選び
さて、いよいよデザイン選びが始まる!と思いきや、濱爪〜ハマネイル〜の丁寧な施術には、もうひと手間ありました。
爪にある甘皮の処理です。
この処理をちゃんとしておかないとネイルが綺麗に乗らない!と、鈴木さんが教えてくれます。
男性必見!ポイント~その4~
塗って剥がしてと、野暮な男性だと思いがちになってしまいますが、綺麗に指先を飾るためには、細かいところまでの気配りが必要なようです。そういった女性の細かいところにまで配る気持ちに、気が付けることがモテる男性の一つの要素なのかも知れませんね。
びっくりするほど無数に、色のサンプルが準備されています。それはまるで、子供のころに夢見た100色色鉛筆のよう。むしろそれ以上に、様々なカラーサンプルが準備されています。
ネイリストの鈴木さんとお話しながら、その中から希望の色を見つけていきます。後で振り返ると、この瞬間の二人の会話が一番盛り上がっていたかな?と思えるほど、いろいろな話をしながら、二人で楽しそうに色選びです。
好みの色が見つかれば、実際の爪にサンプルを乗せて色味の確認です。筆者にはほとんど同じに見える色でも、微妙な違いがあるようです。
人によって肌の色が違うため、指先にサンプルを乗せて自身の肌の色との相性をチェック。肌の色が人によって違うため、同じように見える色でも明るさやトーン等、微妙に違いがあるのですね。
男性必見!ポイント~その5~
赤やピンク、青や黄色と、ネイルの色は単純に判断できるわけではなく、同系色の色の中にも微妙な違いがあるようです。ネイルをしている女性の肌の色とのバランスを見て、色の美しさを感じられると良いかも知れません。
デザインを施す
さぁ、いよいよ爪にデザインを施していきます。普段滅多にお目にかかれないネイルの施術に、筆者が若干興奮気味になった瞬間です。
興味深々になってみていると、「女の子と男の子のお子さんをお連れしたママさんがネイルに来ると、男の子の方がジッとよく見てますよ」と、鈴木さんが教えてくれました。
ジェルを塗って色を乗せては、光に充てる。右の親指に塗ったら、左の人差し指から小指に塗る。
単純に左右の手を交互に塗って光に充てると思いきや、親指と他の4本の指に分けて、ジェルを塗っていることに気が付きます。
「はい、親指(を光に)入れてください」
「次は4本(を光に)入れてください」
という風です。滅多に見ることができない光景が、目の前で繰り広げられている中、いろいろなことが気になります。
「それは、親指だけ爪が違う方向を向くので、光に入れているときに機械に触れてしまうことがあるからです。」と、鈴木さんが苦笑しながら教えてくれました。
なるほど!と納得すると同時に、そこにもまた細やかな気配りが行き届いていることを思い知らされます。
納得して関心していたばかりの筆者は、また不思議なポイントを見つけてしまいます。それは、爪にあてられた筆先を何となく見ていた時のこと。
よぉ~く見ると、ジェルを爪の先の方だけにしか塗っていません。筆者はもう、先ほど鈴木さんに教えられた男の子と同じ様に、その工程が気になって仕方ありません。
「これはグラデーションを付けているからです」と、鈴木さんがまたまた苦笑しながらやさしく教えてくれます。
さっきから色々なことに気になり、無邪気な男の子と同じようにジッと見つめていた瞬間、さすがに我に返り、恥ずかしさが出てきました。が、とは言ってもこれは取材。
思い切って、この日一番気になっていたことを確認してみることにしました。
それは、「某有名サングラスがトレードマークの芸能人が『髪切ったね』というように、周りの男性から『ネイル変えたね』といわれても大丈夫なものか?」という疑問です。(笑
すると、「それはもちろん嬉しいですよ!」と、ネイルの施術を受けている女性がニッコリ。
男性必見!ポイント~その6~
指先のネイルにまで気を使う女性。それはもちろん、自分自身の為のオシャレだったりファッションの一部だったりするかも知れませんが、やっぱり女心としては誰かに褒めてもらいたい気持ちもあるようです。そんな気持ちに気づき、さりげなくネイルを褒めてあげることができると良いですね!
いよいよネイルデザインの完成。その前に、小紙の奇妙の縁とは?