2017年6月12日

自然体で生きるBy Magic中村代表の強さの理由を探ってみる【PR】

森本 康司 森本 康司

中村氏との出会いは、2015年11月にパーティドレスレンタルのお店を取り上げたことが始まり。それから1年半。今もなお活躍を続ける中村氏の強さの理由が知りたくなり、初夏の山下公園でお会いしました。イケイケな意見が飛び出すかと思いきや、意外な言葉が連発。中村氏の強さとは、いったい何だったのでしょうか。

昨年10月の一回目から、約半年。編集長インタビュー企画の第二回目は、太田町1丁目でパーティドレスレンタルのお店を展開しているBy Magicの中村代表にお話を伺います。

中村氏との出会いは、2015年11月。結婚式や披露宴が多いと感じる横浜で“どのようなビジネスを行っているか”を、詳細に記事にしたことから始まりました。

その後、小紙主催の企画「大人の街・関内 RESTAURANT PARTY 2016 WINTER」に全面的に協力をしてもらうなど、中村氏との良好な関係は、1年半に渡り続いています。

慌ただしい結婚式披露宴パーティの繁忙期を、乗り越えたばかりの初夏の候。周囲から見ると、順調にビジネスが進んでいると思われる中村氏の本音に迫ってみます。

中村氏のバイタリティの源

中村美佐江氏インタビュー

いつもFacebookを拝見していますよ。相変わらずお忙しくされていらっしゃるみたいですね。
冬から春にかけては結婚式が多くなるという時期でもありますし、また成人式や卒業式といったお祝い事もあるので、パーティドレスレンタル業としては繁忙期でもありました。ようやく、ちょっと落ち着いたって感じでしょうか。
そういえば、最近キックボクシング始められたんですね?
前からやってみたいって思っていたのですが、少し前に参加したある会合で知り合った方がキックボクシングを教えてると知って、ちょっとやってみようかと始めてみました。
しかし、凄いですね。仕事も忙しくされているのに、その上、さらに身体動かして運動するって。
身体動かすとスッキリするし、またキックボクシングのように、相手にパンチしたりキックしたりすると、ストレス発散ができるというか。
まったく運動することがなく、休みの日はダラダラとしているだけの自分とは対照的に、同年代の経営者である中村氏はアクティブに余暇を過ごしていた。その中村氏の行動力に、驚かされる。
それに、新しいことを始めると、新しいアイディアも生まれてくるというか。
何か、発見があったのですか?
そうですね。新しい事業を立ち上げられたらなぁって、ちょっと動き始めてみようかと考えています。
レンタルドレスの2号店ですか?
いえ、立ち上げるとしたら、今度は少し違う感じで考えてます。レンタルドレスのお店で撮影することも多く、そういったことにも使えて、また新しい事業にもなるような…
今でさえかなり忙しくされているのに、まだ新しい事業を考えているって。凄いバイタリティですね。
そんなことないですよ。ただ、どんな事業もずっと順調にいくとは限らないし、先の事も考えてやっておかないと。
そんなに順調なのに、何が心配なのですか?
順調ってことはないですよ。現に昨年は、ちょっと苦戦しましたね。
パーティドレスレンタルの業界は、私が事業を始めた2011年がピークと言われていたんです。派手な結婚式も年々少なくなっていますし、カジュアルな結婚式も増えるってことも考えられますし。

できることは、事前にしておかないと…

凄いな…
そのバイタリティは、どこから出てきてるのですか?
危機感から…、ですかね。
周りから見ると成功しているように見えても、当の本人からすると成功しているという感覚はない。むしろ危機感の方が強く、常に何かを考え、何かの行動を起こし続けているのかも知れないと感じる。


何に危機を感じているのか?

中村美佐江氏インタビュー

今の事業の行く末に、不安を感じているということなのですか?
まぁ、それも多少ありますね。
でも、それだけじゃないですよ。
他にも、危機感を感じている理由があると?
放っておいても、歳をとっていくわけですし(笑
たぶん前世は、マグロ(回遊魚)なんでしょうね。動いていないと、息もできない人間なんです(笑
なので、行動することができなくなることに危機を感じるというか。
まぁ、確かに歳はとっていくけど、まだまだこれからでしょう⁉︎
在庫抱えて、人件費かけて。そういった事業をやっていると、常に危機感があるというか…
動けるときに、もう一本何か違うことも立ち上げておきたいって、考えちゃうんですよね。
中村氏は、バイタリティの源が危機感だと言い切る。そしてその危機感は、彼女の“責任感強さ”から生まれているのではないかと感じた。


危機感の中、また新しいことにチャレンジできる理由

中村美佐江氏インタビュー

バイタリティが生まれるのが、危機感からという事はわかりました。ただ、普通の人は、危機を感じてしまうと、次の一歩に踏み出せないと思うのですが、なぜ新しいことにチャレンジできるのですか?
それは、ミーハーだからですね(笑
え?ミーハー??
笑)

元々の性格がミーハーで飽きっぽいんです。
色んなところに出ていきたいし、色んなことをしてみたい、そう思っちゃうんですよね。

それにしたって、色んなことにチャレンジできる能力があるってことですよね。
いやいや、そんなことは全くないですよ。もともと能力なんてないし…、落ちこぼれの人生ですよ。
ただ、自分には能力がないって、諦めてしまえば、それができる人を探すというか、そういう人が現れるというか。
ややもすると自分を否定するような表現で、自分自身の性格分析をする。ただ、中村氏のいう否定的な自身の性格分析は、自分の能力をしっかりと見極めていて、その上でどうすれば良いかを自然体で考え、行動に移しているのかも知れない。


できない自分を受け入れてしまう

独立して企業したのだから、経理もやらなきゃいけない、営業もしなきゃいけない。当時は、何にでも頑張っていました。

でも、できないことに一生懸命になったって、できないものはできない。

頑張らないと決めた?
いえ、できないという自分の能力を、受け入れることにしたんです。そうしたら、楽になったというか…
だったら、できる人を探そう、できる人にやってもらおう、と考えるようになったんです。
できる人を雇ったという事ですね?
優秀な人を雇うという事は、それなりにお金も掛かります。でも、そんな余裕があるわけじゃない。だから、優秀な人と“チームを組んで一緒に仕事をさせてもらう”ようにしたんです。

私は真面目じゃないから、“私にはこんなことは出来ない”、だから“できる人にやって”とお願いする。

できない自分を卑下するよりも、できない自分を受け入れることによって、できる人を探す。中村氏は、自身の性格を不真面目とも表現し、また否定的な自己評価をした。だけど、それはできないことに執着し続けるよりも、できる策を見つける方が合理的だという事に気が付いているから。

自己分析にも自然体でいる中村氏だから、“できる”ことなのかも知れないと感じた。

なぜそんなに、行動ができるのか?

中村美佐江氏インタビュー

そういえば、ボランティア活動でカンボジアに行ったり、趣味のバンドもやってらっしゃいますよね?
中村氏の活動をFacebookで見ていると、年に1,2度、ボランティア活動の為にカンボジアを訪れたり、仲間とバンドを組んでライブを行ったりと、忙しい合間を縫って別の活動もしている。
どうして、そんなに活動できるのですか?
お仕事でも、忙しくされていらっしゃるじゃないですか。
ボランティアを始めたり、バンドを組んでライブをするようになったりしたのは、ほんの数年前ですね。
ゆとりが出たということですか?
そういうことではなくて、逆にゆとりを持たなきゃいけないんだなぁと、思うようになったんですかね。
数年前までは、レンタルドレスのお店に必死で、24時間お店のことを考えていたんです。それが空回りしていた…、というか。
空回り?
家に帰ってテレビを観ていても、お店のことが気になって色々考え、それでイライラしてしまったり。そういう精神状態じゃ、何をやってもうまくいかないって気が付いたんです。


偶然、人に誘われたカンボジアでのボランティア活動

中村美佐江氏インタビュー

色んな方から、“忙しいのにボランティア活動もして偉いですね”と言われますが、そんなつもりではないんです。
たまたま精神的に‘詰まってる’時に、カンボジアでのボランティア活動のお話を頂いて。お店のことを考えることから、ちょっと‘離れ’ないといけないなぁと思っていたので、最初は軽い気持ちでカンボジアに行ってみたんです。
そのボランティアの話が、タイミング的に‘合った’ということ?
そうですね。客観的に、一度お店を考えることから離れなきゃって思ってた時に、タイミングよくお話を頂いた感じですね。
それでカンボジアに行ってみて、何か感じました?
最初は、本当に軽い気持ちだったんですが、行ってみると色々見えることもありましたね。
先進国にいる私たちは、やろうと思えばどんなことだってチャレンジできる。でも、カンボジアでは夢を描いたとしても、現実的な問題でできないことが多い。物質的に恵まれた環境にいるのに、できないことに理由をつけている自分の愚かさを痛感しました。

少し距離を置いたところから、自分自身のことを見れたのが良かったことですね。

タイミングが合い行ったというカンボジア。しかし、そこでも自然体の中村氏は、肩ひじ張ることなく客観的に自分を分析し、それを更なる‘糧’にしてしまう。中村氏の成功の秘訣は、こんなところに垣間見ることができる気がする。


バンドでのライブ活動

ちょうどボランティア活動を始めた頃、ホントに偶然、バンドに誘われただけなんです。
昔、ピアノをやってたってことだけで、キーボードを担当することになって。
バンドでの活動も、“お店のことを考えることから‘離れる’ということ”に、繋がってるのですね?
そうかも知れませんね。
それで、そのときにある人から、“人生には二度、思春期がある”って言われたんです。
思春期が二度?
その通りだなぁって。
10代で迎える思春期って、身体的に成長する時期に、見えない先の将来について思い悩むようになるわけですが、40歳になりある程度“先が見える”ようになって思い悩むのが、二度目の思春期。
確かに言われてみれば、そうかも知れませんね。
この先、動けたとしても2,30年。いや、そんなにも時間がないかも知れない、と思うようになったんです。
それで、もう一回、何かをやってみようって。もう時間を無駄にしたくないって。
頑張れば頑張るほど空回りし、もがけばもがくほど上手くいかない。そんな時期に出会ったボランティア活動とバンド活動。それが、中村氏に良い精神状態を与え、それが事業に良い結果をもたらしている。そんな風に、感じることができた。

自然体の中村氏の強さ

色んな活動による、メリハリで生まれる効果

ゆとりができたから活動するのではなく、活動することによってゆとりが生まれたってことですね?
そうですね。最初の頃は、周りから“羨ましいね”って言われることに、気が引けたりすることもありました。でも、カンボジアにボランティア活動に行く時間を作るために、仕事を頑張って。頑張ってるから、胸を張って休みを取ってカンボジアに行くって、思えるようにしましたね。
忙しいお店で、休むことに後ろめたさを感じていた?
最初の頃は、そうだったかも知れません。ただ、逆に頑張っているから休みを取る。休みを取ったからこそ、また頑張る。そういうことが、良い循環を生むようになったのかも知れません。

自分の能力を認める

頑張ることが、好きなんですね?
いえ、そんなことはないかなぁ。怠け者だし(笑
だから、人にアレやってコレやってって、すぐ頼んじゃうし(笑
そんなことないでしょ(笑
自分には能力がないって、自分の能力を認めることができれば、自分が楽になるんですよね。
できないことをやってくれる人、助けてくれる人が周りにいるから、やっていけてるんだと思います。
繰り返し、自分には能力がないという中村氏。ただ、その飾らない姿勢が共感を生み、中村氏の周りには共感する仲間が増える。それも、中村氏の強さではないか。

ネガティブともとれる言葉が多かったが、実はポジティブな中村氏

中村美佐江氏インタビュー

1時間にわたるインタビューの中、中村氏は何度か一見すると“ネガティブ”にもとれる表現を使った。自分には能力がないとか、自分はミーハーだとか。ただセルフイメージが低いようにも見えかねないが、実はそれが中村氏の人生の秘訣なのではないか。

ミーハーって、何が悪いんですか?
だって、有名人に合ったら、きっと多くの人はキャーキャー言うと思うんです(笑

確かに、その通りだ。

中村氏の表現をまっすぐそのままに受け止めると、自分自身の悪評にしか見えないけれど、実は誰しもが思っていても言えないことを、ポジティブに表しているだけ。

体裁を取り繕うための表現よりも、素直な言葉で表現することができる中村氏。そんなところが、中村氏が誰よりも光っている魅力であり、中村氏がポジティブな考え方をしているという証なのかも知れない。

これまでもがいて頑張ってきた分、お陰様で今年は事業も順調にいっています。明日からは、創業6年目にして初めて、スタッフを連れて社員旅行に行く予定にしています。

自分にとっても念願でしたし、スタッフには“頑張って結果を出せば、楽しい時間が待っているんだ”と、メリハリをつけることの大切さを伝えたいと思いました。

インタビューを通じ、中村氏の魅力に触れることによって、私も何かエネルギーをもらったような気がする。頑張るだけじゃなく、メリハリをつける。必死にもがいていた自分の心に、“ゆとり”という光るものを探してみようと思うことができた。

もし自分のことを褒めて上げるとしたら、色んなところにアンテナを張り巡らして行動していることですね。そうすることで、絶妙なタイミングが見事にやってくるんだと。その波に乗る大切さを知っていることでしょうね…

自然体で、相手にもエネルギーを与えている。

このことはインタビューでは伝えなかったが、感謝の気持ちを持ってココで伝え、中村氏の今後の活躍を祈念すると結んでおきたい。

この記事の著者

森本 康司

森本 康司編集長

関西に生まれ、学生時代をアメリカで過ごす。帰国から5年した頃に流れ着いたこの街が好きになり、2013年12月に関内新聞を立ち上げる。美味しいものに目が無く、あらゆる種類のお酒を飲むがバーボンが特に好き。近頃は、見様見真似でシェーカーを振ったり、料理をしたりすることが多くなった。お酒の空瓶で作るBottle Ware Artにハマっている。

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