な、何だと!
い、いったいこのステーキは何グラムあるんだ。ついつい調子に乗って、またやってしまったかも知れん。
マスター:
オーナーが肉好きなおかげで、お店には常にお肉を置いていますが、その日によって400g~800gぐらいのお肉がありますね。
今日は、そちらで500gですね。
おぉっと…
いつもの悪い癖が出てしまっている。疲れ果てると、酒だけじゃなく、旨いもんを腹いっぱいに食べたくなる。先入観を捨て、街を歩くと必ずと言って良いほどあたりを引く…。
そう、
Barメシという、この街の最高なまでに嬉しすぎる衝撃を。
・
・
ほぅれ
見つけちまうんだよ。
この街に来ると何かのセンサーが研ぎ澄まされるように、必ずといって良いほど最高の出会いに巡り合う。それは、今宵も例外じゃなく、必然のように天から与えられた悦楽。珠玉のBarメシとうこの街の新たな文化。
最高じゃないか。
お肉に合わせてワイン。
そして500gを平らげたところで、食後の一服を付ける。
食べ終わった後は、満腹なお腹を抱えて歩く必要もなく、大好きなバーボンをチビリとやれる。
いよいよこのお店の神髄が現れる。悦楽を表現するあの音楽がコンセプトだった。