な、なんだと!
お友達と一緒なら、最初のメールの時に伝えておいてくれよな…。
ったく、アイツの友達だと思って良いわ良いわしていたが、これからは準レギュラーとして、それなりの扱いをしないといけないようだ…。
モグモグ隊:
あ!もうオーダーは終わってますから、ここから先の妄想はできませんけど、良かったらご一緒します?
当たり前だ!
楽しみにしている妄想タイムを、これほどまでに簡単に打ち崩してくるとは…。しかしだな。それは、まだまだ甘い考えだということを今に気付くだろう。
お二人で食べようと頼んでいる、そのパリパリサラダに、ビーフシチューのボリュームを見て見ろ。それで2人前とは言わせてもらえないようなボリュームだと思わないか。
それに、今そうして手を付け頬張ろうとしているオムライス。
ん!?
さっきカウンターでシェフの素敵な所作を見ていたのは、このテーブルのためのオムライスだったか…。
まぁ、それはヨシとおいておいたとしても、そのボリュームたっぷりなオムライスを女子二人だけで食べきれると思っているのか。
このお店の人気メニューなこのパリパリサラダは、2~3人前と頼んで出てくる大きさとしても、たっぷり野菜を楽しく皆でいただけちゃうほどの、嬉しいボリュームなんだ。
ね!そうだよね!シェフ!!
シェフ:
…
ったくぅ…。
いつもクリスマスのディナーで顔を合わせているんだから、こういう時にはフォローしてくれたっていいじゃないか…。このままでは、すっかりとおとぼけキャラが定着してしまいそうで、やり難いったらないってものだ…。
あしらわれてるだけなら良いけど、いつになったら食べられる!?