2014年12月22日(月)

素通りするにはもったいない!歴史と魅力の詰まった場所、関帝廟

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アバター画像 岸野 ちほ

中華街自体はちょくちょく来るのに「横濱関帝廟」は素通りしがち…ということ、ありませんか?三国志で有名な「関羽」を祭るこの廟は、華僑たちの心の拠り所としてその歴史をスタートさせました。飲茶や手相占いとはまた違う、中華街の景色をご紹介します。

観光客で賑わう年末の中華街。

編集長から「中華街の4つの門の記事を書いてほしい」と依頼された私は、3つの門を順調に撮影し、最後の撮影場所「延平門」に向かい意気揚々と歩いていました。

 
ところが…
 

延平門①

 
あれ…

嫌な予感…

延平門②

 

うっ…

 

ということで、残念なことに延平門は来年3月まで工事中。4つの門の記事は春までおあずけです。中華街ツウの皆様、今なら珍しい青い門が見られます。^^

 
さて、気を取り直して次に向かったのは「横濱関帝廟」

何度か訪れたことはありましたが、まともに足を踏み入れるのは何年ぶりでしょうか。

中華街にはちょくちょく来るのに、関帝廟は素通りしがち…ということはありませんか?

実は私もそうで、お恥ずかしながらそもそも関帝廟が何なのかもよくわかっていませんでした…。

 
関帝廟に祭られている主神は「関聖帝君」で、三国志で有名な「関羽」のことです。関聖帝君は、この関羽を神格化した名前です。

日本の開国後、多くの中国人が「華僑」として訪れ外国人居留地での生活をはじめたこの街。1862年、1人の中国人が関羽の木像を抱いて、ささやかな祭りを開いたのが関帝廟のはじまりと言われています。武将として財産を運用するのに長けていた関羽。商売繁盛の神様として、また華僑たちの心の拠り所として、現在も厚く信仰されています。

関帝廟①

艶やかな中華街らしい装飾が目を引く関帝廟の門。年末近い日曜日だったこともあり、この日もたくさんの観光客が記念撮影中でした。

関帝廟②

この階段は誰でも上っていくことができますが、さらにその先に進んで参拝するには、お線香の購入が必要です。人が多く撮影が困難だったためやむなく断念した私は、奥に進まずうろうろすることに…。

関帝廟の提灯

門を入って振り返ると、ちょっと雰囲気のあるちょうちんの写真が撮れたり…。

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