2022年5月30日(月)

気象予報士のハマ歩き 雨降り花のシーズン

アバター画像 多胡安那

世の中に一定数はいる「雨男」や「雨女」と呼ばれる人たち。
科学的なエビデンスはなくても、なぜか肝心な時に雨に降られてしまう人たちがいますが、
もしかしたら、雨降り花を摘んでしまったからかもしれません。

雨降り花とは、「摘むと雨が降る」という言い伝えがある花のことで、四つ葉のクローバーでお馴染みシロツメグサやヒルガオなどがそれにあたります。

これらのちょっぴり残念な花たちは、春から初夏にかけてがシーズン。

シロツメグサは関内エリアだと大桟橋付近で見つけることができますが、雨に降られたくなければ、見るだけにしといた方がいいかもしれません。

梅雨2022

シロツメグサの名前の由来は、江戸時代、オランダからガラス製の花瓶が将軍家に献上された際、箱の詰め物としてこの草が入れられたことによると言われています。

その後、明治時代には、牧草として優れていたため、盛んに種子が輸入されるようになりました。

梅雨2022

シロツメグサを見つけると、ついつい四つ葉のクローバーを探してしまいますが、先日、初めて五つ葉のクローバーを見つけました。

四つ葉のクローバーは幸せの象徴ですが、五つ葉なら金運、六つ葉なら地位や名声、七つ葉なら、九死に一生や最大の幸福といった意味があるそうです。

また、同じ雨降り花である「ヒルガオ」は、横浜税関のそばに咲いています。

梅雨2022

ヒルガオという名前は、アサガオと同じで開花する時間帯に由来します。

アサガオは朝に咲いて昼にしぼみますが、ヒルガオは朝から咲いて昼間にも咲き続くことから、その名がつけられたそう。

梅雨2022

シロツメグサもヒルガオも今がシーズンですが、初夏の日差しを満喫したければ、眺めるだけにしておきましょう。

余談ですが、私は子供の頃はかなりの雨女でした。

小学校6年間の遠足は6回中、5回雨で、雨の日用の水族館に5回行ったと記憶しています。

ですか、そんな雨女だった私も最近はそんなこともなく、「克服型雨女」といった所です。

単なる偶然といってしまえばそれまでですが、気象予報士になったことで、他の人よりも雨を避けて行動できるからかもしれません。

この記事の著者

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多胡安那

ロンドン生まれ、横浜育ちの気象予報士。TBS NEWSやYahoo天気動画などで気象解説を行なう一方、コラム執筆も多数。夜景観光士の資格も取得するほど、横浜夜景も大好き。ほかに小型船舶免許1級や熱中症管理指導員、フードコーディネーター、宝石鑑定アドバイザーなどの資格も取得。関内は子供の頃から通っているエリアで、夢は横浜スタジアムでの始球式。

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