モルト・ウィスキーで腹の奥から暖かく温もりを感じるようになったら、今度は次の相棒を呼ぶタイミングだった。この場所を心落ち着かせる場所として、大切に想いの奥にしまっておいた理由のもう一つ。
マスター:
そうでしたね。そろそろ焼きあがる時間ですね。
モルト・ウィスキーの意外な相棒。しかし、その間違いない組み合わせに、この店をいつもの場所として確立しているあの相棒。
そう、その相棒というやつがこのピザだ。数多くのBarに足を運ぶ機会があるが、ふとした時にこの店のこのピザを思い出す。モルト・ウィスキーの隣にあるピザでもなく、ピザに添えられたモルト・ウィスキーでもなく、モルト・ウィスキーとピザが一つの世界を作りあげるような相思相愛の相棒。
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瞑想に懲りすぎて、自分の世界に入り始めてしまうと、決まってそのタイミングで来るアイツの突っ込みを期待したが、男一人で佇む店と足を運んできたんだったな。
カウンターの男:
お兄さんよ。
カウンターの男:
確かにこの店のピザは美味いよな。
それにモルトと合わせても、最高の組み合わせだということも知っている。
だけどな。このお店のオリジナルカクテルと合わせても、またオツな感じだぜ。
な、なんだとっ!?
カクテルとピザか…。マリーンといえばモルト。モルトといえばピザ。と、勝手に決めつけているが、このカウンターの男のいうピザにカクテルという組み合わせも面白そうだ。
カウンターの男:
マスター、あのカクテルを飲ませてやりなよ。
あのカクテルとな?