日本ラグビー誕生の地は中華街の真ん中
アイスクリーム発祥の碑、ホテル発祥の地、日本最初のガス灯、横浜郵便発祥の地、外国郵便創業の局、電気発祥の地、灯台発祥の地、電信創業の地、近代街路樹発祥の地、日本における新聞誕生の地、写真の開祖の記念碑、銀行業務発祥の地、西洋理髪発祥之地、日本洋裁業発祥顕彰碑、我国西洋歯科医学発祥の地など、関内エリアだけでも数々の発祥地や記念碑がある横浜。
そして新たに建立された「日本ラグビー発祥の記念碑」。それでは記念碑が建立された場所、中華街の関帝廟通りにある山下町公園へ行ってみましょう。
山下町公園は、中華街大通りから上海路を通り抜けた突き当たり。入口に立つ狛犬と中国風の東屋が目印です。
ありました。記念碑は関帝廟通りに面した通路入口の片隅に設置されています。
記念碑を見てみましょう。
「1866年1月26日、日本で最初のフットボール(ラグビー)クラブである横浜フットボールクラブ(YFBC)が、ここからほど近い山下町127番地でイギリス人を中心とする横浜在住の西洋人たちによって設立されました……」と書かれています。
その下にあるイラストは、イギリスの雑誌に掲載されていた物で、1873年12月に横浜公園で行われた試合を描いたと考えられています。
じつは横浜市内にはもうひとつのラグビー発祥の地があります。港北区の慶応義塾大学総合グラウンドにある「日本ラグビー蹴球発祥記念碑」です。こちらは、1900年に英語教師の田中銀之助とE.B.クラークが学生に指導したことから日本でラグビーが広まったということで設置されたようです。
記念碑の裏には、建立に協力した団体や個人の名前がぎっしりと書かれていますね。
いよいよ9月20日に開幕するラグビーワールドカップ。横浜市内では決勝戦を含む計7試合が行われる予定です。