2022年4月28日(木)

気象予報士のハマ歩き「横浜のSUNダイヤル」

アバター画像 多胡安那

晴れている時だけ使える日時計。
便利ではないかもしれないけれど、温かなハマ時間を刻んでくれています。

「すべての情報は手の中にある。」

先日読んだ雑誌に、こんなフレーズがありました。

たいていの疑問や困りごとはスマホをシュシュっとするだけで解決することができる時代です。

分厚い時刻表や地図を持ち歩く人は少数派となり、時を知らせる時計も、その役割を奪われつつあります。

そんな少し影が薄くなった時計ですが、実用的じゃなくても、レトロな存在感を発揮しているのが「日時計」です。

日時計1

日時計は太陽の動きによって変わる影を利用したもので、人類がはじめて作った時計。

その歴史は古く、今から5000〜6000年前、エジプトで発明されました。

港の見える丘公園にある日時計は小原式日時計で、小原銀之助氏が正確な天文観察に基づいて独自に考案製作されたものです。

日時計2

小原式日時計は地球儀がついているのが特徴で、この地球儀で見る一日の移り変わりは本物の地球と同じ。

地球儀をみていれば、今どの国が昼で、どの国が夜なのかを知ることができるんです。

この日はよく晴れていたので、日時計が大活躍。

写真を撮った13時には、ちゃんと13の所に影ができていました。

日時計3

ほかにも、横浜には、山下公園や横浜公園にも日時計がありますので、お散歩ついでに探してみてください。

日時計は太陽が出ていないと使えない不便さはありますが、決して狂うことない正確な時計です。

たまにはスマホから目を離して、日時計が刻む時間をゆったり過ごしたいものです。

この記事の著者

アバター画像

多胡安那

ロンドン生まれ、横浜育ちの気象予報士。TBS NEWSやYahoo天気動画などで気象解説を行なう一方、コラム執筆も多数。夜景観光士の資格も取得するほど、横浜夜景も大好き。ほかに小型船舶免許1級や熱中症管理指導員、フードコーディネーター、宝石鑑定アドバイザーなどの資格も取得。関内は子供の頃から通っているエリアで、夢は横浜スタジアムでの始球式。

この記事が気に入ったら
いいね!お願いします

関内新聞の最新情報をお届けします

目次に戻る