2014年1月22日(水)

【伝統】時代を超えて愛される「ホフブロウ」で歴史を感じる。

ページ数(4/4)
アバター画像 森本 康司

フィンランド人のオーナーが、今とは違い海岸通りにお店を出したのが始まりだという。

お店の名前になっている「HOF BRAU」とは、ドイツにあった酒場の名前だ。

昭和55年に今の場所に移り、そこから33年。店内は大きな改装もせず、移転当時のままで営業を続けているが、綺麗に保たれ、古さは全く感じさせられない。

 
現在のオーナーの上田さん
上田オーナー

上田さんは、お店がある建物のオーナーでもあり、前オーナーが引退する際に、そのまま経営を引き継いだ。伝統と歴史のあるお店だから、前オーナーもお店を無くすのは辛かったそうだ。

上田さんも前オーナーの気持ちを引き継ぎ、お店を大切に育て続けていらっしゃった。

このお店は、常連のお客様の方が大切に想ってくださっているのです。お客様の想いでお店が育てられているのです。

そう上田さんは話してくれる。

何年も前にこの近くで勤めていた方が横浜を離れ、何年ぶり何十年ぶりに戻って来た時に来店され、お店が合ってよかったとおっしゃるお客様もいらっしゃいます。

お客様の方が、このお店にたくさんの想い出をお持ちなんだとか…。


 
それにしても、やはりここに来て正解だった。

異国の地に思いを馳せながら、週末の遅めのランチに洋食を選び、そしてお酒を飲む。他では味わうことができない、ジャガイモがゴロゴロしたジャーマンポテトに、かりかりのチーズまでも美味しいスパピザ。にんにくが香ばしく食欲を掻き立てたローストチキン。

 
よし、次にきた時こそチキンライスだ。ふわふわの卵の下にあるチキンライスを、口の中いっぱいに頬張り味わってやる。

 
それにしても気持ちが良い。

思い描いたシナリオ通り、少しずつ暗くなり始める頃。外国船を思わせてくれるホフブロウの航海に、うっとりとしたこの心地良さを感じながら少し歩くか…。

 

ショップデータ

ホフブロウ
  • 横浜市中区山下町25
    上田ビル1階
  • TEL:045-662-1106
  • 営業時間:
    【平日】ランチ 11:30~14:30/ディナー 17:00~21:30
    【土・日・祝】11:00~21:30
  • 定休日:月曜日定休(祝日の場合は翌日がお休み)

この記事の著者

アバター画像

森本 康司編集長

関西に生まれ、学生時代をアメリカで過ごす。帰国から5年した頃に流れ着いたこの街が好きになり、2013年12月に関内新聞を立ち上げる。美味しいものに目が無く、あらゆる種類のお酒を飲むがバーボンが特に好き。近頃は、見様見真似でシェーカーを振ったり、料理をしたりすることが多くなった。お酒の空瓶で作るBottle Ware Artにハマっている。

この記事が気に入ったら
いいね!お願いします

関内新聞の最新情報をお届けします

目次に戻る