3-6
なんだ?この数字は?
この建物の番地か何かだろうか…。
何にしても「3」と「6」は好きな数字だ。ますます好みの店だな。
意味の分からない数字を気にしている暇はない。
どんなだ?
どんなBarなんだ?
やっぱりだ。
雰囲気抜群じゃないか!
屋上に上がると、そこはまるでウッドデッキの世界。
さながら木で出来たお洒落な船の中のようだ。
木の壁に太い丸太の柱。
夜空の黒と対照的な温もりあるランプの灯り。
今日は嗅覚が冴えていた
落ち着いた雰囲気のBar。
そんな店ならいくらでもあるが、アイツから課題を与えられた夜だ。
普通のBarではない、120点の回答が必要だったが、
どうやらそれは軽くクリアできただろう。
ゆっくり寛げるBarだよな?
そう確認しながらカウンターに腰を下ろす。