バイク競技は、交通規制によって一般車の通行がなくなった関内とみなとみらいエリアの道路を使用し、1週4.45kmのコースを9周する合計40kmの道のり。自転車にまたがった選手たちが、関内の街を颯爽と走り抜ける。
前日の記者会見に登場した日本の井出樹里選手は、先頭集団からやや遅れをとるものの、果敢なレーススタイルでバイク競技に臨んでいた。
1週4.47kmのバイクコースを9周する40kmを終え、最終種目のランへとトランジッションを行う時に、この日の1番の大きな展開が起こる。
スイムで出遅れていた日本人の上田 藍選手は、バイクの競技は2番手グループからスタート。1番手グループが互いをけん制し合い、なかなかペースを上げられない中、上田選手は自らが2番手グループをけん引し、1番手となりトランジッションエリアに帰ってくる。
ここで上田選手と先頭を争いトランジッションエリアへと入って来た、世界ランキング1位のジョディ・スティンプソン選手が、前輪が傾きコントロールを失った自身のバイクに引っかかり転倒。
この騒動にも動揺することなく、上田選手は見事にランへのトランジッションを行い、トップでランへと移って行った。