今、話題沸騰中!「マンホールカード」
今マンホールがアツイ…らしいのですが、ご存じでしたか?「蓋女」(ふたじょ)に「マンホーラー」なんて言葉も生まれているほど、巷ではマンホール熱がHOTなのだそうです…。
そしてその盛り上げに一役買っているのが「マンホールカード」の存在です。
マンホールカードはその名のとおり、マンホールの蓋のデザインがカードになったもの。最大の特徴は、なんといっても「ご当地モノ」であることです。
2017年6月現在、全国の145自治体から全部で170種のカードが発行されており、それらはすべて配布先に直接取りに行かないと手に入れることはできません。
マンホールカードは「下水道広報プラットホーム」による広報活動の一環で、2016年4月に企画がスタートしています。
横浜市バージョンのカードももちろん存在しており、そのデザインは3種類。
そのうちの2種は旭区で配布されていて、残りの1種類はJR関内駅目の前の市庁舎内にある「横浜市市民情報センター」でゲットすることができるんです!
ご存じでしたか?
気になるカードの受け取り方は…?
というわけで早速、カードをゲットするべくJR関内駅南口目の前の市庁舎へ。
カードを受け取れるのは、月曜日から金曜日まで(国民の祝日・年末年始は除きます)の午前8時45分から午後5時15分までに限られていますのでご注意ください!
市庁舎の入口を入ってすぐ右手にあるココこそが、マンホールカードのゲット場所です!
奥へ進むと早速案内を発見!どうやらここで声をかけるとカードがもらえるようですよ。
ご担当の方に声をかけたところ、すぐさまカードを渡してくださいました。
「はい!どうぞ~こちらです」
おお~( ゚Д゚)
これが関内でゲットできるというマンホールカード!!
さわやかなブルーを背景にしたベイブリッジのデザインが、「これぞヨコハマ!」の空気を醸し出しています…!かっこいー!
それにしても、いとも簡単にゲットできてしまいました。一人1枚までの制限もあるようですが、受け取りの際に記名が必要とかそういった手間は一切なく、本当に声をかけるだけですぐに受け取ることができちゃいます。
このカードは如何にして生まれたのか!?
さて、ディープ&マニアックがモットーの小紙。ただのマンホールカード紹介で終わるわけにはいきません! このマンホールカードの裏側にいる人たちはいったいどんな人なのか…気になってしまいました。
そこでやってきたのは、このベイブリッジデザインのマンホールカードを発行・配布している横浜市環境創造局下水道計画調整部下水道事業マネジメント課。
横浜市の水環境事業キャラクター「かばのだいちゃん」と、神奈川水再生センターのマスコット「かながもくん」が迎えてくれます。
かわいい。
さて、早速まずはベイブリッジデザインのマンホールカードの基本情報から。そもそも、いつから配布されているのでしょうか。
「このデザインの配布が始まったのは2016年の8月です。マンホールカードがメディアでとり上げられたこともありまして…最初に用意した2,000枚は3カ月ちょっとで配布終了となりました。」
答えてくださったのはベイブリッジデザインのマンホールカードの企画担当をされている、下水道事業マネジメント課の小川洋平さん。
ご担当者であるご本人も、その反響には大変驚かれたそうです。
「『いつ配布が再開されるのですか?』という声もたくさんいただきました。それで今年4月にもう一度配布をスタートさせたんです。」
カードの裏側を見てみると、ここにもさまざまな情報が書かれていることがわかります。
「このデザインの由来や、デザインに関する画像を入れています。あ、このベイブリッジの写真は私が撮りました。」
…という衝撃情報を教えてくださったのは、同課の大野真莉枝さん。なんと、まさかそんな手作り感あふれることになっていたなんて…と感心しているところに、さらに衝撃の事実が!!
「というか…裏面のベイブリッジの写真だけじゃなくて、表面のこのマンホール写真も私が撮ったんですよ。」
えーっ( ゚Д゚)!!
マンホールカードの顔であるこれもphoto by大野さん!?そんな感じなんですかこのカード。
「はい!一番よさそうなマンホールを自分で探して、私が綿棒とぞうきんで磨いて、それでパシャッと。」
綿棒とぞうきん…(涙)
道端のマンホールをおひとりで磨かれていたというそのお姿を想像すると涙がちょちょぎれそうです…。
筆者の経験上、こういった自治体絡みの企画というものは往々にして、その裏にいらっしゃる方々の泥臭く地道なお仕事から生まれているものなんですよね…。
「そうですね…裏面の操舵輪のイラストも、他の課にいる絵の得意な人に描いてもらっています(笑)」
市庁舎前のマンホールもカードの候補だった
「実は、カード製作を集約しているGKP(下水道広報プラットホーム)からは、色のついていないマンホールの方が味があっていいんじゃないかとも言われていたんです。そのマンホール見に行ってみますか?」
はい、そういうマニアックな話大好物です、ぜひぜひ♪
…ということでお二人の後をついていくと、その場所にすぐに到着。
「ここです!」
ほほ~!これですね!
たしかにこっちもレトロで、横浜浪漫的な雰囲気はありますね!でも小川さん、大野さん、私はカラーの方が好きですよ。
ちなみに場所はこちら。この建物の目の前にあるマンホールです。ご興味をお持ちの蓋女やマンホーラーの方はぜひ、撮影にいらしてください。
そして肝心の、本物のマンホールの場所は?
はい、大変お待たせいたしました。
肝心の、マンホールカードになっているマンホールの場所について、です!大野さんに教えていただきました。ココです!
元町公園沿いの道にどうやらあるそうですよ…。早速現場へ直行!
その道は、ベーリックホールと元町公園の間にあります。(この門を入るとベーリックホールに入ってしまいますので、この右にある道に入ってくださいね。)
道を進むと…見えてきました!それらしきマンホール!!
…が、なんか汚いし、塗装がはがれてしまっていますね…。
大野さんが磨いているからもっときれいなはず…。
ああ、もう道が終わる…と思ったそのとき!
もしや…これかっ!!目の前に現れた1つのマンホール…!
おお~!!色鮮やか!圧倒的にきれいです!
木の陰でうまく撮れなかったのですが、これに違いありません!ついに発見~!うれしいです。
ちなみにこんなロケーションとなっています。なかなか見つからない場合のヒントにしてくださいね。
お気づきの方も多いと思いますが、マンホールカードの表面にマップ上の緯度・経度も記載されていますので、もちろんそれを手掛かりに現地へ行くことできます。
たかがマンホール、されどマンホール。
マンホールを探しにふらっと出かけてみる、そんな休日もアリかもしれません!