揚げ物盛り合わせ
すっかりお腹いっぱい…、いや衝撃が強すぎて、驚きで息切れしてしまいそうな感じだ。
少し小休止。驚かさずに、静かに食べさせてくれ…。驚きはもう十分お腹いっぱいだ…。
ちょ、ちょっとあなた。
躊躇なくお箸をつけていらっしゃいますが、そのシェイプで何かわかっていますかね?
パクパク隊:
えぇ、もちろんよ!
これは松茸ね。秋の味覚の有名人!
サクっとした衣に身を包んで、松茸の風味がしっかりと閉じ込められてる。
あ、ちなみにね。
あなたが衝撃で気を失っている間に、鮑とズワイガニも美味しくいただいちゃったわよ。
パクパク隊:
ね!ズワイガニを贅沢に天ぷらにしているのよ。
揚げちゃうなんて、ちょっと勿体ないって思って口に運んだけど、あげることによって蟹の風味が増して、ちゃんと衣で包まれていることで、口の中で幸せに蟹の香が広がったわ。
な、なんと!
この季節の味覚の松茸だけでなく、贅沢にもズワイガニに鮑を揚げ物で出す。サプライズという域を遥かに超え、優しい顔をしたワンパク坊主が驚かせることに夢中になり、イタズラに悪戯を重ねているような行為。
壮平さんという、あのオーナーシェフ。
柔らかい笑顔を見せているが、相当ないたずらっ子だ。
自家製 銀ダラ西京焼
おぉ。やっと気持ちを落ち着かせて、お料理を味わえる…。
あっいや、
落ち着いてコメントができるかな。
銀ダラの西京焼とくれば、程よい銀ダラの脂が、漬け込んだ西京味噌の味とマッチし、甘くいて程よくしょっぱく、ホロホロの身を噛みしめる程に口の中が幸せになる。そういった味なはず。
そこにはサプライズは必要ない…、はずですよね。