チーズたっぷりフリッタータ(イタリアンオムレツ)
パクパク隊:
きゃっ!^^ 見て!見て!!
このオムレツ、たっぷりチーズが入っているわよ。こんなに伸びるチーズに、ふわッふわっッなタマゴ。ちょうど良い感じの塩っぱさがチーズから出て、オムレツ全体がシャープな味になっているような感じがするわ♪
ほぅ。
確かにだな。ドコまでもイタリアンで、ドコまでもチーズなオムレツだ。
それに、確かにコイツの言うとおり、タマゴ料理としては珍しくビビッとに味の角がとがっている。柔らかい感じと、口に運ぶ前までは目がそう味わっているが、トロンっと伸びるチーズをクルリやり口に運んだ後は、目で味わっていた味とのギャップに口の中が嬉しい衝撃を受ける。
なるほどな。
そういうことか。シャープにグッとくる味の角がとがっているのは、雄牛のように角があるシェフのヘアスタイルと同じだったという訳か…。
それで、次は何が出てくる。
ここまでで既に最高の衝撃を与えてくれたその鋭い視線の先で、今度は何を作り更なる感動を味あわせてくれるのだ。
ほぅほぅ。
赤に緑に白…。それは正しくイタリアの色。
色鮮やかなプレートを作りあげている。鋭くシャープな仕事だけじゃなく、今度は華麗で繊細な一品が出来上がりそうな手つき。
エゾ鹿のカルパッチョ~ペコリーノチーズとルッコラ添え~
う、美しい。
真っ白のお皿にエゾ鹿の濃厚な赤。そこに鮮やかなトマトの赤とルッコラの緑が最高のハーモニーを奏でている。味わう前から最高の目の保養だ。スライスして乗せられたチーズに、アクセントのバルサミコ酢が、楽譜の上の8分音符のように何とも優雅に感じる。
ナイフを入れるのが躊躇われる…。
おーい…。
パクパク隊:
あ、また始まっちゃったでしょ。
お料理の感想を述べるのに、いきなり訳の分からない表現になる時って、必ず長くなるじゃない…、あなた。
確かに目にも美しいけど、やっぱりお料理は食べてから驚かなくっちゃ…ね!
パクパク隊:
うん!お肉が柔らかくて美味しい♪
シャキッとした玉ねぎの苦みとルッコラの香ばしい香。それにチーズの塩味とバルサミコの酸味が、とっても良い相性。
スタッカートの楽譜を踊るリズミカルなテンポで美味しい。
ほぉれ見てみろ。
美味さに驚き、喜びに満ちた時は、誰だって表現力豊かに楽しいコメントを付けて見たくなるものだ。
ただシェフのこの顔のように、周りの人には自然なコメントして受け取ってもらえないこともあるので注意が必要かも知れんがな。