2015年7月1日(水)

【正夢】酔い締めに食べる大将の寿司で、正しく〆る一夜の遊覧。

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アバター画像 森本 康司

関内から大通り公園沿いを酔い醒ましにのんびり歩けば、そこには優しい大将がにぎる繊細な寿しがある。深夜までやっている寿し彦呂で気軽に気取らずツマむ寿司で一日の〆を確実に決める。照れ笑いを隠さない大将との会話もきっと楽しさになる。

すっかりと良い気持ちだ。

いつもに比べて珍しく定時に仕事が終わり、関内の街に飲みに繰り出したうえ、Barにまで2軒目と称したハシゴ酒。

ちょうど良い気候が足を大通り公園へと向かわせる。

まっすぐ家路に着けばいいモノを、何故か今宵はまだ何かを求めていた。

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良い気分に任せ、良い調子で大通り公園に沿い、随分と歩いて来た。デカいビジネスホテルの交差点も超え、少し淋しくなったと思ったら、煌々と光る灯りに吸い寄せられて足が止まる。

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時間は既に24時に近い。

こんな時間からの〆と言えば、濃い味の汁物を求めてしまう癖があるのに、この日はコイツに惹かれてしまう。

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この時間から男一人で寿しをツマむというのも、
渋くて良いかも知れんな

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そう腹が決まると、酔っ払いを最高の状態で引き留めてくれた鮮やかな看板に言われたように、迷いなく地下へと足を踏み入れていく。

最高の気分の時の直感は信じるべきだ。

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コンビニの横の階段を一目散に降りて行くと、素敵な迷宮にすら見える地下に素敵な趣の扉を見つけることが出来た。

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寿し彦呂(すしひろ)

ややもすると敬遠してしまいがちになる一見でのお寿司屋。ただこの扉には、無性に呑兵衛のハートを鷲掴みにする安心感がある。

ガラスの扉の先には、寛ぎながら寿しをツマませてくれそうな優しい空間が広がっていることが見て取れる。扉で気持ちをくじかれることもなく、良い気分がしっかりと決めた、今宵の〆めを遂行できる。

そういう計らいのある店には、間違いない喜びが待っているはず。

お店詳細

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