2014年8月19日(火)

【繋想】様々な奇跡が重なり北欧の想い出を繋げるBAR NORGE-後編

ページ数(3/4)
アバター画像 森本 康司

市川オーナー④

市川オーナー:
どこまで話しましたかね…。
あ、そうそう。こんな素敵なお店を持てたらって、二十歳過ぎの頃に思ったってところでしたね。

それから何十年も経ったある日、このお店がなくなってしまうって話を耳にしたんです。

最初のノルウェー人のオーナーが亡くなった後、その奥さんが、このお店を守ってこられていたんですが、その奥様もお亡くなりになって、お店が閉まってしまったのです。

それで、こんな素敵なお店が取り壊されて、また別のお店に貸し出す…。そんな話を聞いたときに、いてもたってもいられなくなって。何とか、自分にこの店をやらせて欲しいと、関係者の方に想いを伝えました。

 

若い時の夢が正夢だったということか…。

二十歳過ぎにこの店に来たとき、いつかこんな素敵なお店を持ちたいと考えた気持ちが、色んな縁を引き寄せた。それを叶えるだけの強い想いがあったということだな…。

 
ふぅぅ…。

何て素敵な話なんだ。良い店を残したい、良い想い出を繋いでいきたいと、このオーナーが強く思ったからこそ、今こうして美味い酒と一緒に、時空を旅している感覚になっていられている。

古林圭介さん②

古林さん:
お代わりですね。かしこまりました。

煌びやかな話を聞くと、もう一つ飲みたくなってしまう。ここの酒は良い酒だ。アイツに負けずと、ヨイヨイと洒落こんでみるか。

オールドテイラー

さっきいつものバーボンを探した視線の先で、気になっていたもう一つのバーボン。そいつがコレだった。

このオーナーのように、二十歳を少し過ぎたばかりの頃、初めてバーボンを飲む仕草を教えてくれた大切な想い出があるから、今になってもいつものバーボンを選んでいるが、今は違った想い出を作りたくなった。

※いつものバーボンとは、Old Grand Dad 114 Proofのこと。市川オーナーのように、二十歳を少し過ぎた時の想い出を大切に紡いでいきたいと、BARでは必ず飲むようにしてきた。前編から既に2杯を飲みほしている。

ピニャコラーダのフローズン

な、なんと!

ま、まだ飲むつもりなのか?
…、いや、まだ飲めるっていうのか??

 
パクパク隊:
オーナーの素敵なお話を伺っていたら、私もついつい飲みたくなってきちゃったわよ。
このお店の素敵な雰囲気は、色んな人の大切な想い出が詰まっているのね。
良いお話を聞いていてら、熱くなってきちゃったから、冷たいカクテルをお願いしちゃった!

 
何ともまぁ、可愛らしいお飲物なんでしょう。
確かに、素晴らしい話を聞いていると、色んなところが熱くなってくる。

それに見た目にも夏らしいカクテルだな。


お店詳細

目次に戻る