パクパク隊:
安心するのは、まだ早いかも…。
んっ?んんっ??
パクパク隊:
うん、そうなの。この西京焼、ちょっと違うのよ。
普通、西京焼にこんなソースついてないわよね?
そのままでも銀ダラは西京焼として、十分に美味しいんだけど、このソースを付けて食べると、更に美味しさが増して…。
も、もう無理だ…。
これまでの数々のお料理に驚かされ過ぎて、もう驚きを表現するボキャブラリーが残っていない。
そこに、更に驚きを重複しない表現で魅せる必要があるのか?
もう、ちょっとやそっとの美味しさでは、無駄にボキャブラリーを消費するなどということはしない…、いやできないんだっ!!
えっと…。
うん!素敵に美味しいです…、ハイ。
この銀ダラに添えられているソースって、これも西京味噌ですよね??
銀ダラだけで既に西京味噌に漬けられて、とても良いお味になっているのに、そこに更に西京味噌で作ったソースを付けるって…。
銀ダラが喜ぶ、お二人の笑顔のような二重奏のハーモニーですねっ!
壮平さん:
お魚を漬ける味噌と、お魚に付けて召し上がっていただくソースの味噌は、それぞれ違う味付けをしています。
お魚は西京味噌と御出汁に1週間ほど漬け込んで、お魚だけで召し上がっていただいても美味しいと思いますが、そこにソースを絡めていただいても、更に美味しくお召し上がりいただけると思います。
もう…。
さっきは「サプライズは一品」って言っていたじゃないですかっ!
それを二品も三品も…、いや全てのお料理にサプライズを散りばめるなんて、その笑顔からは想像もつかないほどのいたずらっ子ですよ。
あまりにもお料理に驚かされ過ぎちゃって、キャラが変わってくるほどですっ!
名物 鯛茶漬け
お~ぅ。
鯛茶漬け…。〆に鯛茶漬けとは、何とも粋なトドメ…。
ここまですっかり驚きに驚きを重ね、日本酒の美味さがお料理をよく引き立て、そこにこの店の憎い程のいたずら…、いやサプライズにすっかりとペースを乱されてきたが、この〆の鯛茶漬けは茶漬けだけにサラサラっと流しこんでやるか…。
パクパク隊:
サラサラって…、ちょっとしっかりしてよね!
こう言うのって、いきなり茶漬けにするんじゃなくて、きっと色々な食べ方を楽しむものよ。
最初はそのまま鯛とご飯で…、次に…、
うん、わさびをちょっとつけて…かな。