金目はどうだ?
なんとっ!
今まで食したことが無いような、初めて食べる旨味のある金目鯛の刺身。
それをこの「塩」で食べさせることで、金目鯛の旨味とほどよい甘さが更に際立ってくる。
それは、まるで魚の味の輪郭、いやエッジが効いている。
和田さん:
私は、漁師まちの伊豆の漁港近くで13年近く修行して、この店を出したんです。
魚本来の美味さを味わってもらいたくて、少し大きめにカットしてるんですよ。
それに、柔らかいでしょう?
それは、魚を一日二日、寝かせて脂を回して、その魚が持つ本来の味を出しているんです。
場合によっては三日寝かすこともありますよ。そうすると、魚の身も柔らかくなって、大き目のカットで、しっかりと魚本来の美味さを味わうことができるんです。
和田さん:
それと、そのわさびと塩にもこだわりがあるんです。
「わさび」は中伊豆のわさび農家さんから、「真妻」という品種のわさびを仕入れています。辛味が強く、またほのかに甘味があるのが特長なんですよ。
それと「塩」は、西伊豆の透き通る海水を24時間かけてじっくり丁寧に煮込む昔ながらの製法で作る、手造りの本格塩を送ってもらっています。
どちらも伊豆から直接入手しているので、お魚との相性もぴったりでしょう。
どこまで徹底するんだ。
ここまで徹底することで初めて、店の看板に
伊豆の海を喰う
と、書くことを許されるのだろう。
金目鯛の煮付け
そして、今日のメインはコイツだ。
クラゲと塩辛、そして豪快でなお繊細な刺身の美味さで、すっかりと日本酒が進んでしまった。
ちびりちびりとやっていた日本酒のピッチを、ココで上げてはならない。
更に、ちびりちびり…、ちびりと日本酒をやり、そしてこの舟小屋で鋭気を養って帰りたい。
キンメの目! ^^v